法人向け生成AIを進化させる「天秤AI Biz」
GMOインターネットグループ傘下のGMO天秤AI株式会社は、複数の生成AIモデルを同時に比較・活用できる新サービス「天秤AI Biz byGMO」を2025年3月31日から提供を開始することを発表しました。この新サービスは、法人向けに特化しており、さまざまなニーズに応じた機能の強化がなされています。
「天秤AI」の基本機能を法人向けに拡張
「天秤AI Biz」は、これまでの個人向けサービス「天秤AI byGMO」の法人向け版で、最大6つの生成AIモデルを同時に使用して出力を比較することが可能です。これにより、AI技術を業務に効率的に活用できる環境が整います。新たに追加された法人向け機能には、組織管理機能やセキュリティ管理機能が含まれており、自社における情報漏洩リスクの低減やコンプライアンス強化に向けたサポートが行われます。
壁打ち機能で多角的な意見を得る
特許出願中の「壁打ち機能」は、複数のAIからの回答を同時に収集し、要約・統合する便利な機能です。この仕組みを利用することで、単一のAIによる回答では気づかなかった視点やアイデアを得ることができ、問題解決をよりスムーズに進めることが可能になります。これにより、業務効率化や新たな価値創造に寄与することが期待されています。
プロンプト管理機能の搭載
「天秤AI Biz」には、業務シーンで利用できる様々なプロンプトテンプレートやプロンプト作成ツールが搭載されています。ユーザーはこれを利用して、自社のニーズに合わせたプロンプトを自由に設計できます。また、作成したプロンプトは社内で共有することができ、各部署間での情報共有やノウハウの蓄積をスムーズに行えます。
セキュリティ機能の強化
企業向けに設計されたセキュリティ機能も、導入の際の大きなポイントです。「天秤AI Biz」は、アクセス管理機能や利用実績の可視化、NGワード制限などを実装しており、安心して業務での利用ができる環境を提供します。これにより、企業側も安心して生成AIを業務に活用できるようになります。
今後の機能拡充
2025年6月下旬を目指して、画像生成機能やWeb検索機能などが追加予定です。また、AIエージェント機能やRAG(Retrieval Augmented Generation)なども新たに導入される見込みで、企業の業務効率化やマーケティング支援にも幅広く対応します。これにより、生成AIの活用がさらに推進され、企業の競争力を強化することが期待されます。
料金と導入の手軽さ
「天秤AI Biz」の利用料金は、月額1,000円からとなっており、初期費用は一切かかりません。また、利用量に応じた従量課金制度を採用しており、企業は無駄なコストをかけずにAIサービスを導入できる仕組みになっています。これにより、多くの企業が気軽に生成AIの恩恵を受けられる環境が整いました。
まとめ
「天秤AI Biz byGMO」は、法人の生成AI活用を一層推進するための新しい武器となることでしょう。今後のビジネスシーンにおける生成AIの利用拡大が楽しみです。企業はこの新しいプラットフォームを通じて、迅速かつ効率的な業務遂行を実現し、新たな価値創造へとつなげることができるでしょう。