アマゾンを守るための新たな試み
国際環境NGOである一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパン(以下、CIジャパン)は、ブラジル・アマゾンの環境保護に向けた取り組みを強化しています。この活動の中心を担うのは、アマゾンに10年間在住している日本人スタッフ、武田エリアス真由子氏です。彼女は、11月にブラジルのベレンで予定されているCOP30(気候変動枠組条約第30回締約国会議)を前にして、日本とアマゾンを繋げるプロジェクトをスタートしました。
現地のリアルを届ける発信
武田氏は、これまでの経験をもとに、アマゾンの現場で直面している環境問題や文化的課題を日本に向けて広める役割を果たします。CIジャパンの専門家たちと連携し、COP30会場やアマゾンの活動現場から「森を守るためのリアルな声」を発信する予定です。取材希望者には、CIの専門家によるコメントや活動情報も提供されるとのことです。
日本人ができる支援の仕組み
現在、アマゾン地域では17%の森林が失われ、31%が劣化しています。これに対し、CIジャパンはカヤポ先住民族と協力して、森林を再生するためのクラウドファンディングを開始しました。このプロジェクトでは、アマゾンの現場での取り組みを支援し、日本との「共感の輪」を広げていくことを目指します。
参加者は、カヤポ民族の女性たちが手作りした工芸品など、リターンを受け取ることも可能です。森林火災の防止や再生に向けたこのプロジェクトには、さまざまな分野からの支援が寄せられており、日本とブラジルの絆が一層深まることを期待されています。
先住民族の文化と誇り
カヤポ族の活動を支援することで、彼らの文化や誇りも守ることができます。アマゾンを支える人々の物語や取り組みを知ることで、支援者自身も新たな価値を得られることでしょう。CIジャパンでは、先住民族の権利や文化を重視し、これからの持続可能な社会の形成に向けて、具体的な行動を促していきます。
さらなる広がりを目指して
さまざまな分野での応援の声が広がる中、科学者や経済界からも関心が高まっています。元三井物産副社長の大前孝夫氏や、外交関係者の関口ひとみ氏など、筑波大学の舛方准教授らがこのプロジェクトに参加し、さらに多くの文化・芸術分野からも支援が集まっています。
このように、COP30が近づく中で、日本とアマゾンの連携が日々強まっています。今後、具体的な取り組みや発信内容がどのように変化していくのか、注目が集まります。
参加方法
CIジャパンが推進するクラウドファンディングの詳細は、公式サイトで確認できます。アマゾンの現場での活動を支援しながら、環境保護に貢献できるこのプロジェクトに、ぜひ参加してみてください。リンクは
こちらです。
団体情報
一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパンは、東京都千代田区に本社を置き、1990年に設立されました。アマゾンの保護を含むさまざまな環境問題に対し、科学的知見をもとに活動しています。世界中での活動を通じて、持続可能な未来のために努力し続けています。
このように、COP30に向けて日本とアマゾンをつなぐ新たな試みが始まりました。今後の展開に期待しつつ、アマゾンの美しさを守るために、一人ひとりができる行動を考える時ときです。