アマダ、イタリアにウエルディングテクニカルセンターを設立
株式会社アマダ(伊勢原市、社長:山梨貴昭)は10月25日、イタリアのエミリア=ロマーニャ州ピアチェンツァに新たなウエルディングテクニカルセンターをオープンしました。この新しい施設は、アマダグループがレーザ・溶接事業を成長事業として位置付ける中で、特に注目される拠点となります。
溶接ビジネスの重要性
アマダが手掛けるウエルディングテクニカルセンターは、欧州全域のグループ各社が利用できる共有施設で、溶接技術の販売活動を支える役割を果たします。このセンターで提供されるサービスは、競争が激化する金属加工市場における溶接ビジネスの拡大に貢献することが期待されています。特に、労働力や熟練技能者の不足、そして脱炭素社会への対応といった、現代の製造業が直面している課題を解決するための重要な拠点です。
最新技術を体感できるスペース
このセンターは、欧州の顧客を対象に多様な溶接ソリューションを提供します。使いやすさや安全性に配慮した最新技術が体験できる施設でもあります。具体的には、いくつかのゾーンに分かれており、それぞれ異なる技術やソリューションが展示されています。
加工技術訴求ZONE
ここでは、ファイバーレーザ溶接システムの自動化技術や機能紹介、加工サンプルを用いて、どのようにして課題を解決できるかを示しています。これにより、顧客は技術の具体的な応用例を理解しやすくなります。
微細溶接ZONE
新しい分野として注目されている医療やe-Mobility、航空宇宙部品向けの高精度な微細溶接技術が紹介されています。これにより、業界の先端技術が身近に感じられるようになっています。
FLW ZONE
ここでは、ファイバーレーザ溶接システムを用いた高品位な溶接技術や、ソフトウエアZONEでの加工プログラム作成も体験できます。顧客の具体的な要望に対し、トータルでソリューションを提供する姿勢が強調されています。
終わりに
アマダのウエルディングテクニカルセンターは、ただの施設ではなく、顧客ニーズに応えるための総合的な溶接ソリューションの宝庫です。この新たな拠点が、今後の溶接技術の進化とビジネスの成長に寄与することは間違いありません。ぜひ、最新の溶接技術を体感し、未来の製造業の可能性を探ってみてはいかがでしょうか。