株式会社レスターと三菱電機が提供する新たなソリューション
最近、株式会社レスターと三菱電機がタッグを組み、「エモコアイ ソリューション」という新サービスを発表しました。このソリューションは、えもいわれぬ感情推定データと、温度や湿度、CO₂濃度などの環境データを組み合わせて可視化することで、さまざまな業務の向上に寄与することを目的としています。
エモコアイ ソリューションとは?
エモコアイ ソリューションは、非接触で高精度に人の脈拍を計測するセンサー「エモコアイ」と、温度・湿度&CO₂センサーを搭載した「エモコセンサーユニット」を基盤としています。これらのデータを独自アルゴリズムで分析し、集中度や眠気度を客観的に数値化します。また、得られたデータはクラウドに集約され、分かりやすい形で「エモスタトナビゲーター」というダッシュボードを通じて提供されます。
この新しい概念は、従来は主観的に評価されていた集中度や眠気度といった要素を、0から100の数字で明確に可視化します。これにより、個々のニーズに合ったソリューションを提供することが可能となります。
さまざまな分野での活用
このシステムは教育、介護、コンテンツ制作など、さまざまな業規模において利用されることを目指しています。たとえば、教育現場では児童の集中度を維持するための施策やその効果を測定することができ、教育の質を向上させるための有効な手段になります。さらに、客観的なデータを活用することで、新たなサービス開発や既存サービスの利用拡大にも大きく貢献することが期待されています。
教育現場での実証実験
三菱電機は小学校の教室に「エモコセンサーユニット」を設置し、実際の授業中に児童の集中度を可視化する実証実験を行いました。授業の進行に伴う児童の集中力の変化をデータとして把握することで、教師は効果的な声掛けや授業の運営を見直す機会を得ることができました。また、授業後には、振り返りの際にこのデータを基に検討することも可能です。
エモコセンサーユニット仕様
- - 幅 145 mm / 高さ 43 mm / 奥行 38 mm
- - 質量 110g
- - USB Type-C™ 給電
- - 無線LAN使用周波数帯域:2.4GHz
ダッシュボードの利便性
「エモスタトナビゲーター」はインターネット接続を利用してダッシュボードを提供しています。利用者は、専用のIDとパスワードを通じて、リアルタイムデータを確認できます。集中度や眠気度、温度、湿度、CO₂レベルの情報を、最短で1分間隔で取得できるため、適切なタイミングでの対応が可能です。また、データのグラフ表示や比較分析機能も備えており、教育やビジネスの現場での意思決定を支援します。
結論
株式会社レスターと三菱電機が共同で開発したこの「エモコアイ ソリューション」は、従来の手法を覆す新たなツールとして、多くのビジネスシーンや教育現場での活用が期待されています。非接触で高精度なデータ収集と可視化を通じて、私たちの快適な環境作りに貢献するでしょう。