同室避難推進の活動
2023年7月に始まった「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」は、歌手の伍代夏子氏がアンバサダーを務め、災害時に人とペットが同じ室内で避難できる社会の実現を目指しています。このプロジェクトは、災害時に備えた準備だけでなく、飼い主の避難に対する意識を高めることも目的としています。
伍代夏子氏の訪問
8月23日、伍代氏は大阪府東大阪市を訪れ、市長や危機管理室長との意見交換を行いました。伍代氏は、ペットを飼っている人々にとって、彼らは家族同然の存在であるため、ペットと同伴で避難できることが当たり前の社会にしたいと強く訴えました。
懇談では、東大阪市の現状についても話が及び、危機管理室長の田島氏は、市内の市立小中学校78校が第一次避難所として利用可能であることを説明しました。また、ペットを同伴する避難を円滑に行うために、自治体や学校との連携を強化していることも述べました。
飼い主の意識向上
田島氏は、飼い主が日常からペットフードやペットシーツの備蓄を行うこと、さらに避難所でのペットの健康管理や衛生対策についても言及しました。災害発生時には、ペットが行方不明になるリスクも高いことから、早期の捜索や保護活動の重要性についても触れました。
市長の意気込み
野田市長は、ペットは市民にとって心の支えであるため、快適な避難所を作ることに努力したいと話しました。また、避難所でペットが必要な物資を準備することも重要で、飼い主は長期にわたる災害に備える必要があると強調しました。
地元の声
さらに、懇談に参加した東大阪市民である竹田氏は、ペットとの同行避難の重要性に言及し、ペットも家族の一員であることから、ペットにも配慮ある自治体であってほしいと訴えました。
ペットの避難環境を考慮することは、災害時の安心感をもたらします。ペットカートを扱う(株)P.C.Traidingの香月氏は、避難する際のペット用アクセサリーが需要を増していることを受けて、この問題に関心が高まっていると述べました。
今後の取り組み
伍代氏は、飼い主がペットとともに安全に避難できるよう、日常からの準備やペットのしつけを進める必要性を強調しました。また、「人にも動物にも優しい街を目指し、同室避難のモデルケースを作ってほしい」と期待を込めて語りました。
まとめ
「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」は、災害時に家族とともに避難できる社会を作ることで、ペットと飼い主の幸せな未来を実現するための重要なステップです。今後もこの活動が広がっていくことを期待しています。