IoT機器のセキュリティ向上
2025-06-25 11:10:34

NTT Comとソニーが進めるIoT機器のセキュリティ向上を実現

近年、IoT(モノのインターネット)機器の普及が進む中、それに伴ってサイバー攻撃も増加しています。これを受けて、IoT機器のセキュリティ対策が重要視されています。NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、ドコモグループの法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開し、この分野での取り組みを強化しています。

XX月XX日、NTT Comは、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(以下、ソニー)と連携し、SIMアプレット(小型プログラム)を使用してIoT機器のセキュリティを強化する実証実験に成功したとの発表を行いました。この実証では、IoT機器の初期設定を自動化し、運用負荷を大幅に軽減する「IoT SAFE」技術が導入されました。それによって、IoT機器を製造する企業は、製造時の負担を軽減し、安全性を高めることが可能になります。

実証実験の背景として、産業機器のIoT化の進展により、これに対する攻撃が急増している現状があります。経済産業省もこれを受けてガイドラインを発表。IoT機器のセキュリティ対策が急務とされていますが、従来の方法では手作業による設定や管理が必要で、負荷がかかるという問題がありました。

今回の実験では、エッジAIカメラを使用し、IoTデバイスとクラウド間の通信を自動的に暗号化する環境が構築されていて、機器の電源を入れるだけで、安全な通信環境が自動で整う仕組みが実現しました。これにより、製造業や流通業など幅広い分野での導入負担が軽減されることが期待されています。

特に、SGP.32(IoT機器向けの国際標準仕様)を導入した環境でも成功したことから、グローバルな市場でも有用性が確認されました。

今後は、この「IoT SAFE」という技術を活用した商用サービスが2025年度内に提供される見込みです。これにより、手軽にしかも安全にIoTサービスを導入できる道が開かれることとなります。

NTT Comは、技術検証を行うパートナー企業を募集中で、興味のある企業はIoT Partner Programへの登録を呼びかけています。これまでの取り組みを通じて、分散型IoTエコシステムの実現にも寄与し、持続可能な社会の構築を目指しています。

ソニーの技術スタックを活用し、エッジAIによる技術を取り入れた進化したIoT機器が市場に登場することを期待しつつ、このようなパートナーシップがさらなるイノベーションを引き起こすことに期待が高まっています。


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