エンジニアが語る、UI/UXデザイナー不在の現場実態とは

BtoB向け開発チームのUI/UX実態

UI/UXデザインの重要性が高まる中、業界の実情はいかに様変わりしているのか。Engineerforce Inc.が実施した「UI/UX業務に関する実態調査」から、専任デザイナーが不在の現場やエンジニアの兼務状況について詳しく見ていきます。

調査の背景と目的

近年、特にBtoB分野において、UI/UXは製品の採用や導入効果に大きく影響する要因となっています。企業は、ユーザーの利便性をいかに向上させるかが問われており、それが生産性や業務効率に直結するのです。しかし、実際の開発現場では、専任のUI/UXデザイナーの不在が依然として多く見受けられ、エンジニアがその役割を兼務するケースが目立ちます。これにより、理想と現実のギャップが生まれ、エンジニアたちは「妥協」を強いられる状況にあります。

調査結果の概要

この調査は、ITエンジニア300名を対象とし、さまざまな質問を通じて現場の実態を明らかにしました。主要な結果は以下の通りです。

- 専任UI/UXデザイナーが不在のチームは73%
- 53%のエンジニアがUI/UX業務を兼務
- UI/UX設計における最大の課題は「ユーザー対応」と「フィードバック収集」
- エンジニアが考える“優れたUI/UX”の条件は「安全に操作できること」

この結果から、企業がUI/UXに対してどれだけのリソースを割いているのかが見えてきます。多くのエンジニアが「専任デザイナー不在」という厳しい環境で、クオリティを保つために格闘している姿が浮かび上がります。

現場の課題

調査の具体的な設問の一つには、開発チームにおけるUI/UXデザイナーの有無、またそれに続いての妥協経験について尋ねています。多くのエンジニアが、デザインの品質向上につながるフィードバック収集の難しさや、ユーザーの多様性への対応の課題を挙げています。これは、使いやすさや誤操作の防止が最優先とされる現場での「最低限の設計」が主流となっていることを示しています。

デザイナーとの連携の重要性

ただ、現状に対する希望も見えます。調査結果から、一定数のエンジニアが「UI/UXデザインは専門のデザイナーと連携すべき」であるという認識を持っていることが分かりました。これは、UI/UXデザインの質向上が企業にとっての競争力と成長の鍵になると考えているからです。

Engineerforceの取り組み

このような調査結果を受けて、Engineerforceは引き続きデザイナーの役割を最大限に活かす開発環境の整備に力を入れる方針です。「デザインで魅せて、テクノロジーで動かす」という理念のもと、次の3つの柱で企業の成長をサポートしています。

1. UI/UXデザイン
- ユーザー視点に基づく洗練されたデザインを追求。
- 実装のしやすさを考慮し、スムーズな連携を図る。

2. 開発DX
- 最新技術を取り入れた、進化した開発プロセスを実現。
- 社内チームとの密な連携でコミュニケーションコストを削減。

3. 営業DX
- 営業活動の効率化と新規事業支援を通じて企業の成長を後押し。