新しい旅行の形を提案
アパートメントホテル「MIMARU」は、Web3技術を駆使した新たな旅行体験の実証実験を開始しました。この実験は、訪日外国人旅行者の増加に伴う課題を解決するために行われています。現在、旅行業界では個人情報に関する煩雑な手続きが問題となっており、宿泊時にはパスポートの提示や台帳の記入が必要です。また、サービスごとに 個人情報を入力しなければならず、そのための手間が旅行者にとってストレスとなっています。
実証実験の背景
このような問題を解消するため、「MIMARU」ではWeb3の機能を活用し、旅行者にとってスムーズな体験を提供することを目指しています。Web3は、ブロックチェーン技術に基づいた新しいインターネットの形で、ユーザーは自身のデータやコンテンツを自ら管理することができます。これにより、旅行者が必要とする情報を安全かつ効率的に管理できる環境を整え、より快適な旅行体験を提供することができるのです。
KURO-GOによるサービスの充実
「MIMARU」では、宿泊者の90%以上が外国人であるため、訪日旅行者特有の不安感や習慣の違いに応じたサービスを展開しています。具体的には、「KURO-GO」という手荷物当日配送サービスを開始し、羽田・成田空港間での荷物配送を行っています。このサービスを利用することで、旅行者は入国・帰国時の荷物の多さや、子供と一緒の移動に対する不安を軽減し、快適な旅行を楽しむことができます。
NFT会員証での利便性向上
実証実験では、「MIMARU東京 八丁堀」や「MIMARU東京 STATION EAST」に宿泊するゲストに対して、Web3技術を用いたNFT会員証を発行します。この会員証には、荷物配送サービスの申し込みや本人確認が簡単にできる機能が追加されており、さらにそれを利用することで仮想通貨のステーブルコインが付与されるという特典もあります。
今回の取り組みを通じて、旅行者の手続きが簡素化され、旅行体験が向上することが期待されています。また、ウォレット機能を通じたデータ管理や個別の体験提案など、今後の展望も広がっています。
今後の計画
今回の実証実験の成果を基に、MIMARUは訪日旅行者の体験をさらに向上させるため、交通機関や飲食店予約サービスとの連携を積極的に進めていく予定です。個々の旅行者にカスタマイズされたサービスを提供することで、より多くの選択肢を提供することを目指しています。さらに、会員証保有者向けのコミュニティやリファラルシステムの構築を視野に入れ、旅行サービスの利便性を向上させていく考えです。
アパートメントホテル「MIMARU」について
「MIMARU」は、コスモスイニシアが開発し、コスモスホテルマネジメントが運営するアパートメントホテルです。広い客室にはキッチンやリビング・ダイニングスペースが備わっており、家族やグループでの滞在に最適です。東京、大阪、京都に27施設を展開し、外国人旅行者が大半を占めています。
「MIMARU」では、単なる宿泊ではなく、旅行者が心温まる体験を持ち帰ることができるよう、ホスピタリティを重視しています。世界中から訪れる旅行者に最高の体験を提供することを目指し、お客様の期待を超えるサービスの提供に取り組んでいます。