マーケティング担当者の実態調査
成果報酬型広告への期待は高まっている。株式会社Macbee Planetが実施した実態調査によると、マーケティングに従事する1,063名の担当者のうち、運用型広告に満足していない割合はかなり高いことが分かった。具体的には、大企業では46.5%、中小企業では43.0%が運用型広告の効果に不満を抱えている。
運用型広告の課題
調査によると、運用型広告に対する不満の主な要因は「CTRの低さ」や「ROASが悪い」というものであった。特に、大企業の担当者の29.0%が「広告のクリック率(CTR)が低い」と回答し、中小企業では31.2%が「広告のCTRが低い」と述べている。また、両企業ともに広告のターゲティング精度の低さ、そして、ノウハウを持った人材不足が課題に挙げられた。
一方で、運用型広告の改善策として実施されている取り組みの中では「ターゲティングの精度を見直す」が最も多く、次いで「コンバージョンに直結しない媒体を停止する」という意見が聞かれた。
成果報酬型広告の評価
調査の結果、成果報酬型広告に対する満足度は大企業で60.5%、中小企業で71.2%という結果となり、運用型広告に対する満足度とは明らかに異なる。この高い満足度の理由には、「成果に応じて費用が発生するので安心」や「無駄な広告費がかからない」という点が挙げられる。今後、成果報酬型広告の導入を検討している企業も多いことが伺え、期待感が広がっている。
ただし、大企業においては「信頼できるパートナーが見つからない」という理由から導入に踏み切れない企業もある一方、中小企業は「効果が出るか不安」と不安を抱えている。
成果報酬型広告の導入企業の満足度
実際に成果報酬型広告を導入している企業の評価に関しても、非常に高い満足度が示されている。多くの企業が「成果が出た分だけ費用が発生するので安心」と感じており、無駄を削減できることに対して高い評価がされている。特に中小企業では、広告費用を抑えることが重要視されているといえる。
今後の課題と展望
とはいえ、成果報酬型広告にも課題が残っている。大企業では「想定より成果が上がらなかった」という不満が52.7%を占め、中小企業は「単価が高い」という意見が44.6%で続いた。このように、成果定義や単価に関する不安が根強く、さらに解決が求められる状況だ。
専門家の見解
青山学院大学の小野譲司教授は、運用型広告の満足度調査についてのコメントを寄せている。「運用型広告に対し、不満を抱いている企業が多く、その改善策を講じることができれば市場のポテンシャルはまだまだ大きい。今後、成果報酬型広告がその解決策として機能することが期待される」と述べている。
調査概要
本調査は、2025年6月17日から19日にかけて行われ、企業でマーケティングに従事する担当者1,063名(大企業524名、中小企業539名)からの有効回答を基にしている。株式会社Macbee Planetの「成果報酬型マーケティング」に関する取り組みも注目されており、今後の発展が期待される。
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