増加する海洋散骨の需要
近年、海洋散骨の需要が急激に増加している。株式会社SPICE SERVEが運営する「海洋記念葬®シーセレモニー」は、2019年にサービスを開始以来、実施件数を着実に伸ばし、過去5年では需要が8.3倍に達した。2024年には年間件数が1,200件を超える見込みである。
サービスの背景と対象エリア
「海洋記念葬®シーセレモニー」は、東京湾や横浜、相模湾を中心に、日本国内はもちろん、海外44の海域でサービスを提供している。同社は、もともと貸切クルージング事業「Anniversary Cruise®」を2010年に開始し、その経験を生かして海洋散骨サービスを展開。 funerals は、よりパーソナライズされた形で故人を偲ぶことができる新たな選択肢として受け入れられている。
乗船散骨の人気
シーセレモニーの「ファミリー散骨」は、貸切船で行われる乗船散骨を提供しており、最近では7割以上の利用者がこのサービスを選択している。家族葬や直葬のトレンドの中、参加者と共に非日常的な体験をすることで、故人の思い出をより深く心に刻むことができると、多くの施主から支持されている。
増加するリゾート散骨
また、「リゾート散骨™」も注目を集めている。2023年からハワイやグアムといったリゾート地での散骨サービスを開始。これにより、単なる経済的な選択肢にとどまらず、故人の希望を尊重した形での散骨が選ばれるようになってきている。親族や友人と共に美しい海で故人を見送るという経験は、多くの人の心に響いている。
フランチャイズ展開
さらに、シーセレモニーでは全国の海や世界のリゾート地で散骨を希望する人々に応えるため、フランチャイズ加盟店の募集を行っている。これにより、多くのエリアでアクセスしやすいサービスを提供し、需要の拡大に対応している。
まとめ
海洋散骨は、これまでの伝統的な葬送の形を超え、より個人の希望や家族の意向に基づいて行われる新しいスタイルの葬送として、今後も拡大していくことが予想される。故人の思い出を大切にするための手段として、海洋散骨の利用が増える中で、シーセレモニーは更なるサービス向上と地域への貢献を目指している。