「SEKAI NI WATARU」プロジェクトの始動
プロサッカー選手であり、リバプールFCの日本代表キャプテンでもある遠藤航が、新たな育成プロジェクト「SEKAI NI WATARU」を始めました。このプロジェクトは、次世代を担う子どもたちに、グローバルな視野を持って自分の考えを深める力を育むことを目的にしています。プロジェクトのパートナーとして、株式会社講談社も協力し、この取り組みを支えています。
プログラムの内容と対象
「SEKAI NI WATARU」は、9歳から12歳の子どもたちとその保護者を対象にした新しい教育プログラムです。教育の柱となるのは、言語、家族、身体、仲間、探究、社会、経験という7つの要素です。これらの要素を通じて、子どもたちが自分自身の考えを育む力、つまり「自考流」を身につけられるよう努めています。
最近、第一期生として選ばれた6名の子どもたちは、厳しい書類選考と面接を経て合格しました。2023年10月25日には、東京でキックオフイベントが開催され、合格者たちは未来の自分に向けた手紙を読み上げました。この手紙には、彼らの夢や希望、そして今後の努力に対する決意が込められています。
講談社の役割とサポート
講談社は創業以来、「おもしろくて、ためになる」という理念を掲げ、多様な価値観や考え方に触れる機会を提供してきました。今回の「SEKAI NI WATARU」でも、その教育哲学を生かし、出版物やメディアを通じて、子どもたちの知的好奇心を刺激し、学ぶ楽しさを伝える役割を担います。特に、講談社からはプロジェクト参加の子どもたちに書籍が寄贈され、読書を通じて「知る・考える・想像する」喜びを届ける予定です。
寄贈される書籍には、講談社の「火の鳥伝記文庫」から選ばれたさまざまな作品が含まれています。アインシュタイン、エジソン、ノーベル、ナイチンゲール、ガリレオなどの伝記をはじめ、子どもたちの興味を引くような多様な物語が詰まっています。これにより、彼らの世界への関心が高まり、学びへの意欲が育まれることを期待しています。
遠藤選手の想い
遠藤選手は、「子どもたちには、正解のない世界で自分の最適解を見つけ出す力を身につけてほしい」と語っています。彼自身の経験や哲学を基に、子どもたちに自ら考える力を育むためのきっかけとなることを願っています。
講談社の代表取締役社長である野間省伸氏も、遠藤選手の「最適解を探す哲学」が講談社の「物語の力」と深く響き合っていると述べ、子どもたちが自ら考え行動する勇気を持てるようサポートしていく考えを示しました。
未来を見据えた活動
このプロジェクトは、遠藤選手が所属するリバプールFCおよびリバプールFC財団とのパートナーシップとも関連しており、イギリスのリバプールやアメリカのニューヨークで展開される教育活動ともつながっています。その経験を活かし、「SEKAI NI WATARU」では、遠藤選手の哲学に基づく新たな育成プログラムを進めていく予定です。
このように、「SEKAI NI WATARU」は、次世代のリーダーとしてグローバルに活躍できる人材育成を目指しており、今後の発展が期待されます。講談社と遠藤選手の共演が、次世代の子どもたちにどのような影響を与えるのか、その行く末が注目されます。