TENGA創業20周年記念!松本光一展の魅力を徹底レポート
株式会社TENGAが20周年を迎えたこの記念すべき年に、松本光一展が開催されました。2025年6月20日から25日まで、東京都渋谷区の東急プラザ原宿で行われたこの展覧会は、TENGAの生みの親であり創業者の松本光一氏の足跡を辿る内容で、多くのファンやメディアで賑わいました。
展覧会のスタート
展覧会初日の6月20日には、松本氏自身が会場に登場し、クリエイティブ集団Qeticの代表である宍戸麻美氏とのトークイベントが行われました。この訪問で、約100名の参加者がTENGA誕生の背景や松本氏の挑戦の歴史、今後の展望についての話を聞きました。
TENGAの誕生と松本光一の思い
松本氏は、かつて車の整備士としての経歴を持ち、ある日訪れたアダルトグッズ店での「違和感」がTENGAの誕生に繋がったと語りました。「性をもっとポジティブに語れる社会を」という彼の信念が、従来のアダルトグッズにない新しいアプローチを生むきっかけとなりました。
展覧会では、初期のTENGAデザインスケッチや松本氏のアイデアが詰まった展示が行われ、TENGAの誕生の裏側や挑戦を紹介。特に目を引いたのは、彼がひとりで製品開発に没頭していたころの「開発デスク」の再現です。その机には、彼が描いた図面や道具が並び、発明がどう生まれるのかをリアルに物語っています。
20年間のストーリーを振り返る
展示内容は心温まるものでした。全長約8mのアートストリートには、松本氏が歩んできた20年が描かれ、「性」をよりフレンドリーに捉えようというTENGAのビジョンが体現されていました。特に、「性」というテーマに対するタブーを乗り越え、より多くの人々に受け入れられる商品を目指す姿勢が感じ取れました。
トークイベントの中で、松本氏は自身の過去の辛苦と、その中での「食」と「性」の重要性に気づいたエピソードを話しました。彼のこの気づきがTENGAのコンセプトに大きく影響を与え、商品開発における原点となったのです。
TENGAの進化とこれからの展望
松本氏は、創業から現在に至るまでの歴史や描いている未来についても語りました。「TENGAを通じて、世界中の人々に喜びを届けたい」との強い想いが今後の展開に繋がっています。近年では、女性向けブランド『iroha』の設立など、多様性に富んだ製品展開を行い、その幅を広げています。
また、彼は「性」というテーマをもっとオープンで誰もが楽しめるものに変えていくビジョンを持っています。性に関するタブーを打破し、TENGAを通じて人々の生活が豊かになることを目指しているのです。特に、医療や福祉との連携を強化し、性に関する悩みを解決するための取り組みも行っています。
TENGAの革新は続く
展覧会を通して、TENGAの20年間の歴史が語られる中で、松本氏はこれからも人を喜ばせる製品作りに挑む姿勢を強く示しました。「ものづくりを通じて多くの人々と関わり、心が躍るような製品を作っていきたい」とのメッセージを残し、会場を後にしました。
TENGAのこれからの挑戦がどのように展開されていくのか、今後の動向に注目が集まります。