家庭用蓄電池の実証
2024-09-03 14:30:06

家庭用蓄電池の遠隔制御による新たな電力需給調整の実証実験が始動

家庭用蓄電池を利用した遠隔制御DRの実証がスタート



東京電力エナジーパートナー株式会社(以下「東京電力EP」)、京セラ株式会社(以下「京セラ」)、TEPCOホームテック株式会社(以下「THT」)、株式会社エナリス(以下「エナリス」)は、2024年9月3日より家庭用蓄電池を遠隔で制御するデマンドレスポンス(DR)の実証実験を開始します。

1. 現在の電力事情


近年、気温の上昇とそれに伴う電力需要の急増、さらに発電機のトラブルによる供給力の低下が相次いでおり、電力需給のバランスが著しく乱れています。その一方で、再生可能エネルギーの導入が進んでおり、特に太陽光発電の出力制御が必要とされています。

このような状況から、電力供給量の変動に応じて需要を調整することが重要視され、家庭用蓄電池の活用が注目を集めています。

2. DRの実証実験の詳細


本実証では、具体的に京セラ製の家庭用蓄電池を使用している顧客にご協力いただきます。この実証の目的は、充電と放電を遠隔で制御することによって、電力需給のバランスを最適化することにあります。

実証実験では、実際の電力需給の変動を観察し、その結果を基に、再生可能エネルギーの効果的な利用方法を模索していきます。

京セラの蓄電システム「Enerezza®」は、このプロジェクトの中心的な存在となります。このシステムは、蓄電池の状態をモニタリングし、必要に応じて自動的に充放電を行う機能を備えています。

3. 将来への展望


この4社は、本実証を通じて得たデータや経験をもとに、新しい家庭向けのDRサービスを開発し、電力の安定供給や顧客の負担軽減を目指します。また、この取り組みは、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けて重要なステップであると位置づけられています。

DR(Demand Response)は、需要家が電力の使用を調整することで、電力供給のバランスを維持する仕組みです。この新たなサービスは、電力の需給バランスを効率的にするだけでなく、再生可能エネルギーの利用促進にも寄与することが期待されています。

今後も、東京電力EP、京セラ、THT、エナリスの4社は、家庭用蓄電池を基盤とした新しい電力管理方法の研究に取り組んでいくことでしょう。これにより、持続可能なエネルギー社会の実現へ向けた一歩を踏み出すことが可能となります。


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会社情報

会社名
株式会社エナリス
住所
東京都千代田区神田駿河台2-5-1御茶ノ水ファーストビル 14F
電話番号

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