あぐりの杜の新展開
2024-07-24 15:11:34

農業と福祉、観光を融合した地域支援プロジェクトの新展開

農業と福祉、観光を融合した新たな地域支援の取り組み



三重県名張市に位置するNPO法人あぐりの杜が、農業と福祉、観光を結びつけた新たな取り組みを進めています。最近の視察では、明治国際医療大学の教授、諌山憲司氏が参加し、プロジェクトのさらなる進化とリブランディングを目指して活動が始められました。特に注目すべきは、この取り組みが「防災」をテーマにしている点です。

あぐりの杜プロジェクトとは?


あぐりの杜プロジェクトは、農福連携をもとにしたソーシャルビジネスであり、2016年の伊勢志摩サミット・女性躍進イベントで優勝を果たした実績があります。県や企業の支援を受けて事業化され、名張市美旗地域に広がる約1万坪の耕作放棄地を再生させる活動を展開してきました。少子高齢化の影響で減少する農業の担い手を増やすだけでなく、荒れた土地を活かすことで地域の価値向上にも寄与しています。

具体的な活動内容


プロジェクトの参加者は主に近隣都市からやってくる若者や、定年を迎えた方々です。彼らは「杜人」と呼ばれ、竹藪の整理や伐採作業を通じて荒れた土地を整備しています。伐採した竹は竹灯籠として販売し、その他にも木材を使ったコースターやピザ窯を製作するなど、創意工夫を凝らした取り組みを行っています。2021年には、メンバー同士の結婚式が開催されるなど、地域の人々とのつながりも深めています。

防災キャンプ場の構想


今回の視察では、諌山氏が参加し「誰ひとり取り残さない」をテーマにした防災キャンプ場の設置が話し合われました。特に、過去の東日本大震災において障害を持つ方々が直面した問題を背景に、災害時の対応を充実させるために具体的な計画が進められているのです。彼らは、さまざまな状況にある人々が一緒に参加できる「避難訓練イベント」を実施し、楽しみながら知識やスキルを身につけることを目指しています。

諌山氏の視点


諌山氏は現代社会で求められている「持続的なケア」や「共生社会」の実現に向けた重要性を説いています。彼は、今後起こる可能性のある自然災害に備える必要性を強調しており、地域としての連携や教育が不可欠だと考えています。あぐりの杜プロジェクトは、ただの支援活動だけでなく、社会全体でインクルーシブ防災を進めるためのロールモデルとなることを目指しています。

まとめ


あぐりの杜プロジェクトの活動は、農業と福祉、観光を融合させるための新たなアプローチを模索しています。地域の人々が協力し合い、支え合うことで防災意識も高まり、人々の絆も深まることが期待されます。このプロジェクトが持つ可能性に注目しつつ、地域の連携と持続的な支援体制の構築を進めていくことが求められるでしょう。


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会社情報

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