OKIが車載機器向けに環境試験サービスを拡大、ISO認定取得

OKI、ISO認定に基づく車載機器向け環境試験サービスを強化

沖電気工業（通称OKI）グループの一員であるOKIエンジニアリング（OEG）は、車載機器メーカーのグローバル展開をサポートするために、環境試験サービスを大幅に拡充しました。特に新たに「飛石試験」、「オゾン試験」、「スプラッシュ試験」の3項目でISO/IEC 17025:2017認定を取得しました。これにより、環境保護や安全性を求める自動車市場において、信頼性の高いサービスを提供することが可能となりました。

環境試験サービスの拡充

新たに取得された試験項目は、先進運転支援システム（ADAS）関連部品や、新素材の採用において必要とされる試験です。これにより、車載機器メーカーは国内外の顧客に対し、品質保証を行うための信頼性のあるデータを提供できます。たとえば、「飛石試験」では、石や砂利などの衝撃に対する耐性を評価し、「オゾン試験」では自然環境におけるオゾンに対する耐性をチェックします。さらに、「スプラッシュ試験」では雨雪時の冷水への耐性を評価します。

これらの試験は、特に海外自動車メーカーとの取引において重要です。IATF 16949という自動車業界特有の規格に準拠するためには、ISO/IEC 17025認定の試験所での試験実施が求められます。しかし、国内でこのような試験を提供できる認定試験所は限られており、そのため、認定を持たない企業は品質証明を取得できず、グローバル市場への参入が難しくなっています。

OEGの取り組み

OKIエンジニアリングは、今後3年間で3億円の売上を目指すとのことです。特に、利用者が認定試験を受けやすくなり、品質証明の取得が容易になることで、より多くの企業が国際的な競争力を持つことが期待されます。OKIエンジニアリングは、国内最多の21項目でISO/IEC 17025対応の環境試験を提供しており、今後もさらなる試験項目の拡充を予定しています。

これにより、クライアントは世界標準の品質を示す認定マーク付き報告書を活用することで、国際的なサプライチェーンへの参入が容易になります。一方で、環境への配慮や品質保証が優先される現代において、企業としての信頼性を確立することは重要な鍵となるでしょう。

まとめ

OKIエンジニアリングの新しい認定環境試験サービスの提供は、車載機器メーカーにとって必須のソリューションとなることが期待されます。この拡大されたサービスは、国内外の顧客にとって信頼の置ける品質保証を提供し、事業成長をサポートします。自動車業界がグローバル化と技術革新の波に乗る中で、OKIエンジニアリングの取り組みはまさに時代のニーズを反映したものと言えるでしょう。