オルブライト・ジャパンが新しいオプションを発表
オルブライト・ジャパン株式会社は、2023年12月15日より、英国Albright International Ltd.製のDCコンタクタ向けに「ミラー補助接点」のオプションを提供開始することを発表しました。この新しい製品は、EN 60947-4-1 Annex FおよびAnnex Lに基づいて設計されたもので、安全性の向上とシステムの状態監視が求められる現代の産業機器や自動搬送システムに対応しています。
製品の背景と目的
近年、産業機器や電動車両においては、安全性の確保及びシステムの可視化が一層重視されています。主接点の異常(例えば溶着や固着)を早期に検出するためのフェイルセーフ信号が求められる中、オルブライトはこのニーズに応えるため、「ミラー補助接点」を新たに開発しました。このオプションにより、既存のDCコンタクタの安全性と監視機能が一段と強化され、システム設計の自由度も向上することが期待されています。
ミラー補助接点の特長
このアクセサリーにはいくつかの優れた特性があります。
1.
主接点異常をフェイルセーフ信号として通知
ミラー接点は主接点と機械的に連動し、主接点が異常な状態(溶着など)になった際には、補助接点がその状態を正確に反映する形で安全回路に異常信号を送出することが可能です。
2.
高信頼性の状態監視が可能
Annnex Lの要求に準拠しており、主接点の状態をきわめて信頼性高くモニタリングできるため、システム状態の監視や遠隔の状況確認に役立ちます。
3.
省スペース設計
コンタクタの上部にコンパクトに取り付けることができるため、従来の補助接点オプションよりも設置が容易です。
4.
後付け及び新規導入両方に対応
現在使用しているコンタクタに後付けする場合は完全な部品番号を示すことで適合性確認が可能です。
5.
幅広い製品に対応
SW80、SW180、SW190、SW200、RW80、RW180、RW190、RW200、SU80、RU80などの各シリーズに利用でき、安全性の求められる電気車両向けに特に効果を発揮します。
利用シーンの提案
この「ミラー補助接点」は特に以下の利用シーンで効果を発揮します:
- - 主接点溶着を検出する必要がある安全遮断回路
- - フォークリフトや電動車両の監視システム
- - AGV(自動搬送車両)での使用
- - IoTシステムにおける状態信号の出力
- - バッテリーシステムやUPS、蓄電システムの保護・監視
- - 高い信頼性が求められる産業機器の安全回路において
まとめ
オルブライト・ジャパンが提供を開始する「ミラー補助接点」は、現代の産業市場における安全性とパフォーマンス向上に寄与する新たなソリューションとして、非常に高い期待が寄せられています。同社は、今後もさらなる技術革新を追求し、顧客への貢献を続ける所存です。オプションの詳細情報や注文については、オルブライト・ジャパンの公式ウェブサイトをチェックしてみてください。