楽天が新たな挑戦、越境EC事業を加速
楽天グループ株式会社が新たに設立した「楽天越境EC(中国)有限公司」は、浙江省杭州市に位置し、海外事業者、特に中国企業が「楽天市場」への出店をスムーズに行えるよう支援する目的で設立されました。この新会社は、越境EC業界の成長に伴う出店ニーズの高まりに応えるため、事業者への全面的なサポート体制を整備しています。
新会社設立の背景
楽天はこれまで、中国の事業者や国際市場を対象とする多くの取り組みを行ってきました。「楽天市場」のユーザーに海外の商品を安心して購入してもらうことを常に念頭に置き、事業の拡大に向けた新設会社の設立は、越境EC事業の強化イントロダクションとも言えるでしょう。特に中国からは、家庭用品やアウトドア関連の製品が人気であり、これらの需要に応えるための体制を整えることは重要です。
サポート体制の詳細
「楽天越境EC(中国)有限公司」では、事業者の出店初期段階から運営サポートまで、広範な支援を行います。出店前には、日本市場の商慣習や消費動向を理解するためのセミナーを開催し、出店後には日本語と中国語に対応したECコンサルタントによるオーダーメイドの支援を提供します。これにより、中国事業者は日本市場へのスムーズな導入を図ることができるのです。
また、杭州市に設けられたマーチャントサポートセンターでは、様々な研修を実施し、事業者が日本で成功を収めるためのスキルを磨く機会を設けています。さらには、大型キャンペーンやプロモーション活動を活用したマーケティング支援も行い、リピーターの獲得に寄与します。
越境EC市場の展望
楽天の越境EC市場は急速に成長しています。2020年から2025年の間には、海外事業者による商品の流通総額が30%を超える成長率を記録すると予想されています。他国においても同様の盛り上がりを見せており、2025年には1,000店舗以上の出店が見込まれています。現在、中国事業者は小型家電やファッションアイテムで特に成功を収めており、今後さらにその流れは強まることが期待されています。
新会社の代表、周洋氏は「楽天と中国の関わりは2011年にさかのぼる。この15年間で、多くの中国企業の日本市場進出を支えてきた」と述べ、杭州市に新たな拠点を持つことが、さらなる事業者支援に繋がると語っています。彼のビジョン通り、中国の強大な製造力と、日本の洗練された消費者市場を結びつけ、円滑な取引環境を提供することが、今後の競争力を左右することでしょう。
今後の取り組み
楽天は、越境EC事業のさらなる成長を目指し、中国の事業者が日本市場で安心して商売をできる環境を整えていきます。越境EC事業の深化と、楽天市場のさらなる発展を図る中で、両国の経済的な結びつきも益々強化されることでしょう。楽天はこの新会社を起点に、日本国内外でのビジネスの幅を広げていくのです。