aipassとtripla Linkが連携、宿泊施設に新たな風を吹き込む
国内の宿泊業界が新たな一歩を踏み出しました。aipass株式会社が提供するホテル管理システム(PMS)「aipass」と、tripla株式会社が展開するチャネルマネージャー「tripla Link」が連携し、宿泊施設の運営が効率化されるとともにゲスト体験が向上することが期待されています。
連携の背景
最近、宿泊業界では自社サイトだけでは全ての集客が難しく、多くの宿泊施設がOTA(オンライン旅行代理店)を利用しています。しかし、複数のOTAに対応すると在庫や料金の管理が煩雑化し、業務の負担が増すのが実情です。特に小規模施設では多くのアカウントを維持する対策がコスト面での障壁となり、必要な業務を実現できずにいました。
さらに、アジア圏からの旅行者の増加に伴い、ローカルOTAからの販売機会も増加していますが、これに対応したツールは少ないため、機会損失の問題も深刻でした。こうした背景のもとで、aipassとtripla Linkの連携が生まれたのです。
連携の概況
この連携により、tripla Linkを介して、tripla Book(自社予約システム)や国内外のOTAからの予約情報がリアルタイムでaipassに自動的に反映されます。これにより、宿泊施設は直前の予約にもスムーズに対応でき、運営効率が大いに向上します。
特に注目すべきは、この連携が国内で初となるWebhookを利用したリアルタイム連携であることです。この技術導入により、宿泊施設は忙しいチェックイン時に人的リソースを無駄にせず、ゲストへ迅速かつ適切なサービスを提供することが可能になります。
tripla Linkの料金設定も魅力的であり、1部屋あたり基本料金700円に連携オプション料金300円を加えた1,000円で利用可能です。10室以上の施設には一律10,000円という料金体系を採用しているため、これまで導入を躊躇っていた宿泊施設でも試しやすくなっています。
また、triplaはインドネシア、台湾、タイでの導入実績も豊富で、Lion TravelやezTravel、Travelokaといった東南アジア・東アジアを中心としたローカルOTAからも集客支援が期待されます。これにより、インバウンド需要への対応が可能になり、宿泊施設にとっては新たなマーケットチャンスが広がります。
aipassとは?
aipassは、宿泊施設の運営効率化を図るために、様々な機能を備えたホテル管理システムです。セルフチェックインや宿泊ゲスト専用アプリとの統合により、ゲストエクスペリエンスの向上を実現しています。.
特に、社員の半数が実務経験を有している点が強みであり、現場の課題理解に基づいてシステムを設計しています。UIも現場での使用を意識した設計がされているため、操作性が大幅に向上しています。出入りの多いブティックホテルやゲストハウスから、150室以上の大規模なビジネスホテル、リゾート施設まで、さまざまな宿泊業態に対応しています。
triplaとは?
triplaは、宿泊業界に特化したSaaS型のサービスを展開しており、2023年4月時点で8,631施設に導入されています。AIチャットボット「tripla Bot」や予約エンジン「tripla Book」、CRM・マーケティングオートメーションサービスなど、多彩なサービスを展開しています。また、2022年11月には東京証券取引所のグロース市場に上場を果たしました。
このように、aipassとtripla Linkのタッグは宿泊施設の運営に新たな機会を提供しています。宿泊業界に求められる効率化とゲストの質の向上を実現することで、さらなる成長を促進していくことでしょう。
aipass株式会社概要
- - 代表取締役CEO: 山田真由美
- - 設立: 2019年11月
- - 所在地: 東京都渋谷区桜丘町23-3 篠田ビル3F
- - 資本金: 9,000万円
- - サービスサイト: aipass.jp
- - お問い合わせ: aipassお問い合わせページ