東京都心での新しい位置情報サービス
2021年9月、MetCom株式会社は東京都心部において新たなサービス、垂直測位パイロットサービスを開始します。このサービスは、ユーザーが持つスマートフォンを使用して、建物のフロアを高精度で特定することを目的としています。この技術の背景には、アメリカのNextNav社が展開するPinnacle技術があり、これを駆使することで、従来のGPSでは難しかった屋内での位置測定を実現しています。
垂直測位の仕組み
垂直測位システムは、気圧センサーを活用しています。スマートフォンに内蔵されている気圧センサーの情報をもとに、近隣の基準点から得られる気圧と照らし合わせ、リアルタイムで高さを特定します。これにより、2〜3メートルの精度で、ユーザーのいるフロアの位置を把握できるのです。
サービスの参加方法
本サービスを利用するには、MetComの公式ウェブサイトにアクセスし、無償でアプリの利用登録を行う必要があります。申込はすでに開始されており、興味のある方は以下のリンクから手続きを進めてください。
MetCom パイロットサービス申込
提供エリアの詳細
この垂直測位サービスは、東京都の中心部、特に山手線の南側半分とその周辺地域が対象です。このエリアには、オフィスビルや商業施設が集まり、多くの利用者が見込まれています。
パートナー企業との連携
MetComは、京セラコミュニケーションシステム株式会社やソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社との提携を通じ、実証実験を進めています。また、セコム株式会社との提携により、セキュリティサービスでの屋内測位情報の活用を検討するなど、多方面での社会実装を目指しています。
さらに、日本電気通信システム株式会社とも法人向けの屋内3D位置情報について調査を行う予定です。東京建物株式会社との実証実験では、東京建物日本橋ビルで人流の高精度3D屋内測位が行われます。これらの取り組みにより、サービスの実用性や信頼性が確認されることでしょう。
MetComの企業理念
MetCom株式会社は、位置情報を可視化することで、安心・安全な社会と生活の利便性を高めることを目指しています。GPSの限界を克服して屋内や地下でも使える三次元測位サービスを展開し、NextNav社とのパートナーシップにより、世界最高レベルの技術を日本に導入していきます。
次世代GPS技術のNextNav
NextNavは、次世代のGPSシステムを開発する企業であり、Pinnacle技術を用いて垂直測位の精度を向上させています。彼らの持つTerraPoiNTシステムは、GPSの電波が届かない場所でも安定した位置情報やナビゲーションを提供可能です。これにより、新たな地理測位サービスのエコシステムが構築されつつあります。
お問い合わせ
サービスに関する質問や詳細情報を求める方は、以下の連絡先までお問い合わせください。
この新たな垂直測位サービスの導入により、私たちの生活がどのように変わるのか、今後の展開に期待が寄せられます。