金融庁とカナダ・オンタリオ州証券委員会、CCP監督協力に関する覚書に署名
金融庁とカナダ・オンタリオ州証券委員会、CCP監督協力に関する覚書に署名
金融庁は、2024年6月27日、カナダ・オンタリオ州証券委員会(OSC)と、それぞれが監督する中央清算機関(CCP)の監督協力に関する覚書に署名したことを発表しました。
本覚書は、両当局がCCPの監督において協力体制を強化することを目的としています。具体的には、以下の内容を盛り込んでいます。
監督協力: 各当局は、それぞれの責務と権限を遂行するため、CCPの監督において協力を行います。
情報交換: 各当局は、互いの要請に基づいて、CCPに関する情報を交換します。
情報の利用制限: 交換された情報は、CCPの監督以外の目的には使用されません。
秘密保持: 交換された情報は、秘密として厳重に管理されます。
金融庁は、本覚書の締結により、CCPの監督体制を強化し、金融市場の安定に貢献していくとしています。
CCPとは?
CCPとは、中央清算機関の略称で、取引の当事者間に発生する債務を、CCP自身が肩代わりすることで、取引の信用リスクを軽減する役割を担っています。近年、金融市場のグローバル化に伴い、CCPの重要性が高まっており、各国当局はCCPの監督体制を強化しています。
今後の展望
本覚書の締結は、金融庁とOSCの協力関係を強化し、CCPの監督体制を国際的に連携させるための重要な一歩です。今後、両当局は、CCPの監督に関する情報共有や共同調査などを積極的に行っていくことで、金融市場の安定に貢献していくことが期待されます。