小学生が弁護士と模擬裁判体験!
毎年夏休み期間中に行われる、TMI総合法律事務所主催の模擬裁判プログラムが今年も開催されています。このプログラムは小学生を対象にした法律体験イベントであり、子供たちに法の大切さを理解してもらうための人気イベントとして定着しています。
プログラム概要
今年の模擬裁判は、7月30日から8月15日までの期間にわたり、六本木ヒルズにある法律事務所で行われます。開催回数は全6回で、各回には約10名の小学生が参加し、10名の弁護士がサポート役として付き添います。この経験により、子供たちはリアルな法廷の雰囲気を体感しながら、法律に対する理解を深めることができます。
プログラムの内容は、強盗事件を題材にした模擬裁判で、登場人物を子供が親しみやすい名前にし、事案を簡略化する工夫がされています。子供たちは、被告人が有罪か無罪かを争う法廷で、弁護人役、検察官役、裁判官役を担当し、実際の裁判手続きをシミュレーションします。
子供たちの挑戦
最初は緊張した面持ちで法廷に立つ子供たちですが、弁護士から基本的な手続きの説明を受けた後、次第に緊張がほぐれ、自信を持って取り組みます。人定質問や起訴状朗読、冒頭陳述を実施しながら、実際の法廷と同様の厳かな雰囲気の中で、自分たちがどのように役割を果たすべきかを学びます。
プログラムでは、尋問の事前準備も重要なプロセスです。弁護人と検察官それぞれの役割を担う子供たちは、弁護士の指導を受けながら、質問内容をしっかり考えて証人尋問に臨みます。その結果、鋭い質問が飛び交う白熱した尋問シーンが展開され、参加者は互いに意見を交わしながら法律の複雑さを体感します。
学びと成長
プログラムの最後には、指導にあたった弁護士が、「刑事裁判における手続の厳格さや、無罪推定の原則、黙秘権の重要性を理解してほしい」と、参加者にメッセージを伝えます。この体験を通じて、子供たちは法の重要性についての認識を深め、現実世界での法律の役割や責任についても理解を深める機会を得ることができます。
なお、今年の模擬裁判プログラムは申し込みが殺到し、すでに定員に達しています。本プログラムは、新しい世代の法律意識の育成に寄与する貴重な場として、毎年多くの支持を集めています。
参加者の声
参加した小学生からは、「裁判官は有罪を無罪にしてはいけないし、無罪の人を有罪にしてはいけない、とても大切な役割だと思った。」や、「弁護士になりたいと思いました。10~15年後まっていてください!」という声も聞かれ、未来の法律家たちの意識が育まれています。
TMI総合法律事務所は1990年に設立され、国内外で法律サービスを提供する日本最大級の法律事務所です。これからも、子供たちが法律に興味を持ち、法を理解する手助けを続けていくことでしょう。