日本語検索が可能に!Ecosiaの新たな挑戦
2025年12月10日、ドイツ・ベルリンに本社を置くグリーンな検索エンジン「Ecosia」が、日本語の検索インターフェースを提供開始しました。この新たな取り組みは、日本における「スマホソフトウェア競争促進法(MSCA)」の施行に伴い、ユーザーが選ぶ検索エンジンの選択肢を提供する目的で行われます。
Ecosiaとは?
Ecosiaは、利益の100%を地球環境のために使う非営利の検索エンジンです。これまでに世界中で2億4,000万本以上の木を植え、再生可能エネルギーを使用して運営されています。また、2014年に彼らはドイツでB Corp認証を取得、2018年には株式をPurpose Foundationに譲渡し、今後も利益追求とは無縁のビジネスモデルを確立しています。
日本における展開
Ecosiaは既に日本においても実績を上げており、現在も週に約100万件の検索が行われています。これに伴い、今回の日本語化は、選択画面の導入に合わせて新たなユーザーを獲得する狙いを持っています。気候変動への関心が高まっている中、多くの日本人がその影響を実感していますが、行動する手段については迷いがあるのも事実です。
気候変動に立ち向かう力
2024年8月の観測では、記録的な猛暑が41.8度を記録するなど、日本でも気候危機が身近な問題となっています。調査によると、86%の人が気候変動が生活に悪影響を及ぼしていると認識しています。しかしながら、行動が減速しているとのデータも見られ、エコジアの取り組みはこうした認識の変化をサポートし、日常的に行動を起こす手助けとなることでしょう。
クリスチャン・クロルCEOは、「エコジアは選ぶこと自体が環境に影響を与える手段です。私たちは、気候変動への不安を抱える日本の皆様にとって、簡単かつ効果的な解決策を提供します」と語っています。
サステナブルな選択を促す
Ecosiaは日本の消費者が求めるサステナブルな選択肢とも言えます。サステナブルな消費への興味が高まっている現在、環境への配慮に関する情報を手に入れることができる検索エンジンとして、大いに役立つ存在となるでしょう。
12月18日には、日本のスマホユーザーに向けてデフォルト検索エンジンを選ぶためのポップアップが表示される予定です。これにより、ユーザーはあらかじめ設定された検索エンジンに依存せず、より自身の価値観に沿った選択が可能になります。
市場の流れを変える
「スマホソフトウェア競争促進法の施行は、ユーザーや小規模検索サービス事業者にとって大きな変化をもたらすでしょう」とクロルCEOは話します。長らく続いてきたデジタル独占を是正し、公平な競争を促進する重要なステップとなり、ユーザーが自らのオンライン体験の選択権を持つことができるようになります。
これからのEcosiaの展開に注目が集まります。新たに導入される日本語検索インターフェースが、より多くのユーザーに環境保護の選択肢を提供し、気候変動対策に寄与してくれることを期待しています。