新たな都市モデル「女性健康推進都市コンソーシアム」の設立
一般社団法人Luvtelli(代表:細川モモ)は、2023年に「女性健康推進都市コンソーシアム」を設立しました。このコンソーシアムは、女性の健康課題を可視化し、社会全体で解決に向けた取り組みを進めることを目的にしています。特に、女性の健康問題が経済課題としても浮上している中、企業、大学、自治体が連携するハブとしての役割を果たします。
女性の健康が直面する課題
女性の健康問題は日本各地で深刻な状況にあります。日本の若年女性は、OECD諸国の中でも高い痩せ率を示し、月経のある女性の約7割が鉄分不足というデータもあります。さらに、月経症状からくる経済損失は6,000億から7,000億円に達し、女性特有の健康課題全体では約3.4兆円の損失が発生しています。
これらの問題は、労働生産性や出生率、医療費など、社会全体に影響を及ぼす重大な課題とされていますが、これまで個人の問題とされてしまいがちでした。しかし、女性の健康には遺伝的要素、教育、住環境、公共サービス、経済的な要因などが複雑に絡み合い、単独の個人の責任に還元することは困難です。
フェムノミクス™という新たな経済概念
このコンソーシアムでは、女性の健康を社会全体で支えるための新しい経済概念「フェムノミクス™」を提唱しています。これは、女性の健康問題を投資対象として捉え、社会的リターンを最大化することを目的としています。
コンソーシアムの役割と機能
「女性健康推進都市コンソーシアム」は、以下の三つの機能を持つ社会実装型シンクタンクです。
1.
データ基盤: 約35,000人分の健康データを活用します。
2.
政策提言: エビデンスをもとに政策提言や新たな施策の創出を目指します。
3.
現場実装: 学校、企業、地域での健康施策を実地に実施します。
この統合的なアプローチにより、単なる研究にとどまらず、実際の社会実装を加速させる役割を果たします。
女性健康推進都市構想の具体例
女性健康推進都市構想では、以下のような施策を展開します。
- - 保健室モデルの実装: 学校や企業、地域で健康に関する相談ができる環境を整えます。
- - データ健康の推進: 貧血、体組成、骨密度などのデータを収集・分析し、健康状態を把握します。
- - ライフコース相談窓口の設置: 初経から更年期までをサポートする窓口を設けます。
- - プレコンセプションケア: 妊娠を考える女性への健康支援を行います。
- - 地域通貨の活用: 健康施策を地域通貨で支援する方法を模索します。
これにより、少子化対策、医療費の抑制、生産性向上を同時に実現することを目指します。
各地域への展開
この取り組みにより、全国の各地域で女性の健康課題に関する優先事項を共有し、科学的な根拠に基づいて施策を進めることが期待されています。また、自治体の規模や特性に応じた最適なモデルを構築し、再現可能な社会実装の実現を目指します。
シンボルロゴの重要性
コンソーシアムのシンボルロゴは、参画する自治体や企業、学校での取り組みの可視化を目的としており、国際女性デーのシンボルであるミモザを採用しています。このロゴは女性の健康が社会全体に広がっていく姿を象徴しており、個人の健康状態が全体の持続可能性に連動することを表現しています。
成果物と参画企業の価値
コンソーシアムは、毎年1,000名以上の健康な女性のデータを基にした「フェムノミクスレポート」や、定量評価が可能な「女性健康指数(WHI)」を開発します。これにより、企業や自治体の意思決定をデータに基づいて行うことが可能となります。参加企業は、ビッグデータの活用を通じて、商品開発やマーケティング、ESG報告の強化を図ることができます。
今後の展望
Luvtelliは、地方自治体との連携を進めながら、段階的な社会実装を目指しています。特に、健康課題に焦点を当て、女性のライフコース全体にわたる施策を展開します。各種健康課題に積極的に取り組むことで、未来の社会が抱えるリスクに対策を講じることを目指します。
私たちの健康と社会の持続可能な未来に向けたこの新たな試みに、ぜひご注目ください。