介護業界の未来を紡ぐ「IT介護士」講座の現場レポート

介護業界に求められるIT技術

令和の時代、第七次産業革命とも言われている今、私たちの生活はテクノロジーに依存する部分が増えてきています。その中でも特に注目されているのが、介護業界でのITの活用です。新潟県に本部を置くNSGグループの国際こども・福祉カレッジでは、介護福祉士の国家資格取得を目指す学科において、IT技術の導入を受け入れるためのプログラムを提供しています。

講座の背景

2023年7月8日と9日、静岡県のインフィック株式会社が講師を務め、「IT介護士初級講座」が実施されました。この講座では、IT技術の重要性や導入のメリットを学ぶことで、介護現場における効果的なIT活用法を身につけることを目的としています。インフィック株式会社は、介護事業でIT技術を積極的に導入しており、介護とテクノロジーの融合を推進している企業です。

ITの必要性

介護職においてITがどのような役割を果たすのか、その必要性について講義では様々な角度から語られました。たとえば、単純にIT機器を導入するだけでは効果を実感できないことが多いことが説明され、担当者は「導入」後の「活用」がカギであると強調しました。また、ITを利用することで、介護の質が向上し、効率的な業務が実現できるという事実も示されました。

グループワークでの意見交換

受講した学生たちは、グループワークを通じて、ITリテラシーの向上の必要性を認識しました。質の高い介護を提供するためには、ITを活用する知識を持つ人材が不可欠であるという意見が交わされ、参加者全員がこの認識を共有する貴重な機会となりました。将来的には、IT知識を活かした介護福祉士の活躍が期待されています。

実際の体験を通して

講座には、IT技術の進化を体験する活動も盛り込まれていました。VRヘッドセットを使用しての仮想的な旅行体験や、見守りセンサーを利用した生活状況の把握、さらにはワイヤレスの超音波機器による予測技術の実演など、多岐にわたる体験が行われました。学生たちはこれらの技術に大きな驚きを感じ、「ITは難しい」という固定観念が払拭されつつありました。

「安全な介護の実現には、これらの技術が欠かせない」と感じる学生も多く、このプログラムを通じて技術の可能性を実感していました。