仙台市から音楽の未来を守るため、ビッグバンド「夢色音楽隊」が楽器の修理を目的とした寄付型クラウドファンディングを開始しました。
このプロジェクトは『未来へつなぐ音のバトン ~夢色音楽隊 楽器メンテナンス支援プロジェクト~』という名称で、7月22日から実施され、寄付は「コングラント」で募集中です。昨年度は40人以上のメンバーによる壮大な演奏も多数行い、多くの感動を呼び起こしました。
背景にある音楽教育の危機
少子化や教職員の働き方改革により、小学吹奏楽クラブの存続が厳しくなっており、10年間で約30%の団体が消滅しました。楽器演奏の機会も失われつつあり、老朽化した楽器の多くがメンテナンスを受けられず放置されています。本来必要な修理すらできず、演奏活動がままならない状況が広がっています。
地域移行の先進モデル「夢色音楽隊」
仙台市立八木山小学校を拠点とする「夢色音楽隊」は、地域のプロ演奏家による指導を受ける珍しい取り組みを進めています。毎日朝練を行い、子どもたちは音楽に打ち込みながらも地域への貢献を実践。「夢色音楽隊」の活動は音楽文化の支えとして高く評価されています。
朝練で生まれる安心の居場所
多くの共働き家庭において、朝早くからの孤独を解消するため、夢色音楽隊は朝練を導入しています。子どもたちは朝7時から練習を行い、仲間との時間が子どもたちに安心を提供し、健全な生活リズムを確立しています。このように、音楽の場が「居場所」として大きな役割を果たしています。
クラウドファンディングの目的
今後の活動を支えるため、「夢色音楽隊」では42本の楽器のメンテナンスを実施する予定。全てを修理するためには約65万円が必要で、譜面台の更新も含めると合計約70万円の費用がかかる見込みです。これらの資金を地域の支援を受けて賄うことが、今後の持続可能なクラブ活動の鍵となります。
音楽文化を育む未来への支援
「夢色音楽隊」の子どもたちは地域イベントやボランティア活動にも積極的に関わっており、地域に元気を伝える存在。音楽の力で地域文化を育むことは、このプロジェクトの重要な意義です。多くの方々に関心を持っていただき、支援をお願いしたいと考えています。本プロジェクトは教育と福祉の交差点として注目されています。
【プロジェクト概要】
実施期間:2025年7月22日~12月31日(予定)
目標金額:1,000,000円
寄付方法:寄付型クラウドファンディング(
Congrant)
このプロジェクトを通じて、仙台市の子どもたちが音楽を通じて成長できる環境をぜひとも応援していただきたいと思います。ぜひ、皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。