ケリング、サンローランとバレンシアガに新CEOを任命
フランスのラグジュアリーグループ、ケリングが豪華なファッションブランドの指揮を新たに執るための人事を発表しました。今回の発表では、サンローランのCEOにセドリック・シャルビ、バレンシアガのCEOにジャンフランコ・ジャナンジェリを任命したことが紹介されています。両名は2025年1月2日付けで就任し、ケリング内で重要な役割を担うことになります。
新たなリーダーシップ
セドリック・シャルビは、2012年にサンローランにプロダクト・ストラテジー・ディレクターとして入社。その後、バレンシアガのCEOに就任し、特にブランドの存在感やオートクチュールの復活に貢献してきました。シャルビは、サンローランの独特なアイデンティティを理解しており、その知識を活かしながらメゾンを発展させる使命を担います。
一方、ジャンフランコ・ジャナンジェリは、イタリアとフランスのラグジュアリーブランドで幅広い経験を積んできました。直近ではサンローランのチーフ・コマーシャル・オフィサーを務めており、バレンシアガのCEOとしてその名声を高める役割が期待されています。彼の豊富な専門知識とビジョンは、ブランドをさらなる高みに導く大きな力となるでしょう。
モデルとなる経営戦略
ケリングのデピュティCEOでブランド開発を担当するフランチェスカ・ベレッティーニは、シャルビとジャナンジェリの人選について強い信念を持っています。彼女は、ブランドの成長をリードする存在としてのシャルビの能力、そしてバレンシアガの未来を築くジャナンジェリの適任性を高く評価しています。このように、両名がそれぞれのブランドの発展に寄与することに対する期待は高まる一方です。
ケリングの会長兼CEOであるフランソワ=アンリ・ピノーは、人事の背景として、現在のラグジュアリー業界が直面する様々な課題に対処するための進化であると強調しました。この二人の任命により、ケリングのブランド開発がさらに強化され、全体の戦略的目標がより円滑に達成される見込みです。
セドリック・シャルビのキャリア
セドリック・シャルビは、2001年にプランタンでキャリアをスタートし、2009年にはLVMH傘下のプッチで高い地位に昇進。2012年からはサンローランでさまざまな役職を持ち、特にブランドのプロダクトとリテールマーチャンダイジングにおいて重要な役割を果たしてきました。彼のリーダーシップの下、サンローランは新たな挑戦に直面しながらも成長を続けています。
ジャンフランコ・ジャナンジェリのキャリア
ジャンフランコ・ジャナンジェリは、ボッテガ・ヴェネタからキャリアを開始し、プラダやジバンシィなどのブランドを経て、メゾン・マルジェラのCEOを経てサンローランのチーフ・コマーシャル・オフィサーを担当しました。マーチャンダイジングと小売の分野で実績を持つ彼は、新たな役割でバレンシアガをさらなる成功へと導くに違いありません。
これからの展望
この新しい体制のもと、顧客の多様なニーズに応えることが求められるラグジュアリー業界。シャルビとジャナンジェリはともに、各ブランドのアイデンティティを尊重しつつ、新たなマーケットに挑む姿勢を持っていると期待されています。これからの動向と彼らの手腕に大きな注目が集まります。