東京発スタートアップが挑む国際課題
東京都が新たに立ち上げた「海外都市課題解決コース」は、スタートアップに国際的な視点での課題解決を可能にするプロジェクトです。この施策は、持続可能な社会に向けたアプローチとして、海外の都市が抱える共通の課題を東京都内のスタートアップと共に解決することを目的としています。具体的には、フィンランドのヘルシンキ市とケニアのナイロビ市を舞台に展開され、この2都市での実証事業が採択されました。
G-NETSとの連携
「Global City Network for Sustainability(G-NETS)」と連携し、持続可能な都市を実現するためには高度な技術力が求められます。スタートアップたちは、これらの都市の特性に合わせた解決策を提案することで、持続可能な高都市技術、すなわち「Sustainable High City Tech Tokyo」、略して「SusHi Tech Tokyo」を具現化しています。
ヘルシンキ市における採択スタートアップ
inQs株式会社
- - テーマ: 環境負荷低減
- - 提案内容: 無色透明の光発電素子を用いた窓設置型発電
このスタートアップは、廃材から開発した光機能材料を用いて、身近な場所で未利用の光エネルギーを電力に変える技術を提供しています。これにより、日常生活の中で電力を生成し、エコな未来を推進しています。
公式サイト:
inqs.co.jp
ナイロビ市における採択スタートアップ
SORA Technology株式会社
- - テーマ: 洪水・河川氾濫による被害の抑制
- - 提案内容: ドローンによる地表計測を利用した洪水及びコレラの予測
この企業は、ドローンとAI技術を用いて医療と環境問題の解決を目指しています。アフリカ各国で感染症対策事業を展開しており、最先端の技術を駆使して持続可能な社会を実現することに貢献しています。
公式サイト:
sora-technology.com
プロジェクトの流れ
これから、このプロジェクトは以下の流れで進められます。
1.
リバースピッチ(5月):ヘルシンキとナイロビ市が課題提起。
2.
スタートアップ公募・提案(5~6月):都内スタートアップが解決策提案。
3.
海外都市へのプレゼン(8月):一次審査を通過した企業がプレゼン。
4.
技術実証(11月~1月予定):計画された技術の実証を現地で行う。
5.
成果の評価と実装(2月~予定):実証結果をもとに今後の実装を模索。
この取り組みは、『未来の東京戦略』の一環として推進されています。スタートアップが描く持続可能な未来に期待が寄せられます。
詳細情報は、
特設Webページで確認できます。