新たな視覚訓練法!
東京都文京区に本社を構えるInnoJin株式会社が、VR技術を用いた小児弱視訓練用プログラムの安全性についての研究結果を発表しました。本論文は、医療情報に特化した電子ジャーナル「JMIR Formative Research」に掲載されています。この研究では、健常な成人20名を対象に、未承認の医療機器であるこのプログラムの眼への影響や不快症状に関する前向きな検証が実施されました。
弱視とは
弱視は、視覚の発達に障害をもたらすもので、全人口の約5%がこの問題に身を悩ませています。子どもの視覚障害の主な原因とされており、従来の治療法にはアイパッチを用いた健眼の遮蔽が含まれますが、この方法は子どもにとってストレスが多く、続けるのが難しいという課題がありました。
VRを使った訓練法
InnoJin社が開発したプログラムでは、VR空間でけん玉のゲームを通じて、弱視の眼を効果的に訓練する仕組みが考えられています。このアプローチによって、治療の継続率(アドヒアランス)が向上する可能性があります。
実施した研究
研究は健常な若年成人20名を対象に行われ、各参加者が30分間プログラムを使用した後、目の症状や身体的不快感、VR酔いなどを9つのチェック項目で評価しました。結果、目の疲労や乾燥、VR酔いといった不快症状は観察されず、重大な有害事象も報告されませんでした。この結果は、安全性が確認されたことを意味し、今後の本製品の発展に期待がもたれています。
未来への展望
InnoJin社は、今後、このプログラムの医療機器承認を目指して専用の臨床研究を進める計画です。また、安全性だけでなく、その有効性についてのデータも蓄積し、実際の臨床現場での利用を加速する予定です。この新たなアプローチが小児弱視の治療に革新をもたらすことが期待されています。
【論文掲載情報】
・掲載誌:JMIR Formative Research
・論文タイトル:Safety Evaluation in Healthy Adults of Motion-Based Virtual Reality Dichoptic Training for Pediatric Patients With Amblyopia: Prospective Intervention Study
会社概要
InnoJin株式会社は、2020年12月に設立され、医療・ヘルスケア領域でのIT活用を目指しています。事業内容には、情報収集・分析、デジタルコンテンツの企画・制作・販売などが含まれています。
会社情報
- - 所在地:東京都文京区本郷2-5-2 本郷福々ビル201号
- - 電話番号:03-6670-8993
- - 企業サイト:InnoJin
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