姫路医療生活協同組合の業務革新
姫路医療生活協同組合が、カナダのSOTI社が提供するMDM(モバイル・デバイス・マネージメント)ソリューション「SOTI MobiControl」を導入し、運用管理の大幅な効率化を実現しました。これは、同組合が抱えていた深刻な課題に対する効果的な解決策となり、介護業界全体が人手不足に悩む中での革新的な取り組みとして注目を集めています。
1. 背景と導入の必要性
姫路医療生活協同組合は、住み慣れた地域で「その人らしく気持ちよく生きる」まちづくりを目指しており、多職種連携による総合ケア体制を携えています。しかし、介護業界の人手不足の影響で、職員の業務負担は増加の一途をたどっていました。このままでは質の高いケアを提供することも難しくなってしまうため、業務負担の軽減は急務となっていました。
従来のMDMは、遠隔操作機能がなく、アプリの更新やトラブル発生時においても管理者が端末を回収して手動で対応しなければならず、管理者の負担が増大。これがトラブルの解決を遅らせ、現場職員の業務にも影響が出ていました。そこで、適切なソリューションが求められていました。
2. SOTI MobiControlの導入
SOTI MobiControlは、その特性によりこの課題解決に大きく寄与しました。グループ管理機能やリモート操作、さらには端末のデータを適切に移行できる機能などが評価され、これが導入の決定的な要因となりました。実際の運用において、同組合では600台を超えるスマートフォンを使用しており、それぞれの端末に対して異なるアプリが必要となるため、柔軟性が求められました。
3. 導入後の成果
SOTI MobiControlを導入した後、サポート時間は従来の1/6にまで短縮されました。これにより、リモート操作が可能になり、端末の回収作業がほとんど不要となりました。また、職員は業務を終えた後にカルテを事務所に持参する必要がなくなり、モバイルデバイスで直接記録を残すことができるため、業務も大幅に効率化されました。
さらに、ランチャー機能を活用することによって、特定のアプリを一括で配信することが可能になり、運用管理が大幅に簡素化されました。これにより、職員の端末操作における不安も軽減され、電子カルテの取り扱いにおいても安全な環境が整いました。
4. 今後の展望
この導入事例は、他の医療機関や介護施設にとっても業務改善の参考となるものです。姫路医療生活協同組合は今後も、SOTI MobiControlを通じて業務の効率化を図るとともに、質の高い医療・介護を提供し続けることを目指しています。このように、革新的なテクノロジーの導入によって医療業界が抱える課題が解決されていく様子は、多くの人々の希望の光ともなっています。
詳しいインタビュー内容や具体的な導入プロセスについては、
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