循環型社会の実現を目指すレゾナックの新しい取り組み「CirculaC」とは

株式会社レゾナックの新プロジェクト「CirculaC」

株式会社レゾナックは、持続可能な循環型社会を構築するために、新たな事業モデル「CirculaC（サーキュラック）」を立ち上げました。この新しいプロジェクトは、使用済みプラスチックや繊維を化学の力で再生し、様々な化学品原料に転換することを目指しています。具体的には、水素、アンモニア、アクリロニトリル、炭酸ガスなどの製品を創出し、これらを様々な最終製品に生まれ変わらせるとしています。

「CirculaC」という名称は、「循環する」を意味する「Circular」と、「Chemical Recycle」の略称「C」を組み合わせたものです。当社の基本理念である「化学の力で社会を変える」という思いが込められています。

レゾナックの歴史と技術

当社の川崎事業所は、2003年から使用済みプラスチックを水素や炭酸ガスにリサイクルする「プラスチックケミカルリサイクル」を実施しており、現在では世界唯一のガス化ケミカルプラントとして機能しています。2022年には、累計で100万トン以上のプラスチック処理を達成し、長年にわたって安定した運営を維持しています。

KPR（川崎プラスチックリサイクル）では、使用済みプラスチックを高温でガス化し、分子まで分解。そこから取り出される水素は、川崎市内のホテルに設置されている燃料電池に利用され、さらには当社内でアンモニアの原料として用いられています。各製品に関しては、アクリロニトリニルや合成繊維、化学肥料といった幅広い用途で利用されています。

さらに、炭酸ガスは当社グループ会社でドライアイスや炭酸飲料の原料として再利用され、大気に放出することはありません。これらの製品は将来的にはCirculaCブランドとして市場に展開される予定です。

サステナビリティの追求

レゾナックはサステナビリティを企業理念の中心に据え、より持続可能な社会の実現に貢献することを使命としています。「CirculaC」は当社が長年努力してきたリサイクル技術の集大成であり、社外との共創を通じて資源循環の幅を拡げることを目指しています。

今後、カーボンニュートラルの実現に向けて、皆さまとともに持続可能な資源の活用を進めて参ります。さらに、社会のニーズに応じた製品開発を通じて、循環型社会の構築を加速させていきます。

詳しい情報は当社のウェブサイトやプレスリリースでご確認いただけます。