東京大学発のヘルスケアスタートアップへの出資決定とその展望
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社が運営するオープンイノベーション推進1号投資事業有限責任組合(AOI1号ファンド)が、健康維持と増進のためのテクノロジーを手掛けるヘルスケアスタートアップ、issinホールディングス株式会社への出資を決定しました。issin社は、東京大学発の企業で、日常生活に溶け込む形でのヘルスケア体験を提案しています。
issinホールディングスのビジョン
issinは「生命力あふれる世界を実現する」というビジョンを掲げています。主なプロダクトには、体重測定機能を備えた「スマートバスマット」、簡単に運動を習慣化できる「Smart 5min」、健康な生活をサポートする「Smart Daily」があります。特に「スマートバスマット」は、風呂上がりに立つだけで体重を測定し、そのデータをアプリに自動で記録する革新的な製品です。
この製品の使用者の測定継続率は9割を超えており、ユーザー数は2024年11月には60,000人を突破しました。また、2024年6月には体組成を測定できる「体組成計モデル」が登場する予定で、今後の展開も注目されます。さらに、issinは事業の拡大と新規事業の研究開発、海外進出にも力を入れる意向を示しています。
投資の背景とパートナーシップ
今回のissin社への投資は、東京大学エッジキャピタルパートナーズをはじめとする複数の企業との共同投資となります。これにより、issinのさらなる成長を支える土台が築かれることとなります。◇代表取締役の程涛氏は、早くも多くの支援者に対し感謝の意を表し、ヘルスケア分野の課題解決に向けたさらなる技術革新やプロダクト開発の加速を約束しています。
東京大学協創プラットフォーム開発の古川圭祐氏は、issinの革新的な製品に対する期待を寄せており、「日常生活に溶け込んだパーソナルヘルスケア」で人類の健康への貢献を応援していると述べています。
AOI1号ファンドの取り組み
AOI1号ファンドは、東京大学周辺のオープンイノベーションを推進するために設立され、企業とアカデミアとの連携によるベンチャー育成を目的としています。このように、企業と医療・ヘルスケアの領域の融合が進むことで、新たなイノベーションの芽が育まれることが期待されています。
今後もissinーホールディングスが提供するヘルスケアサービスは、より多くの人々の日常に根ざした形で展開されていくことでしょう。私たちも健康的なライフスタイルを支える新たなプロダクトの登場に目を光らせたいと思います。