リーガルテックの革新
2019-10-21 09:00:31
リーガルテックベンチャーMNTSQが法務サービスを革新、提携で業務展開を加速
リーガルテックの新たな展開
近年、法務の分野における技術革新は、私たちのビジネス環境を大きく変えつつあります。特にリーガルテックベンチャーであるMNTSQ株式会社は、法務デュー・ディリジェンス業務を効率化するプロダクトを開発しており、その取り組みは業界に新風を吹き込んでいます。MNTSQは、東京の長島・大野・常松法律事務所(NO&T)および株式会社PKSHA Technologyとの資本業務提携を行ったことを発表しました。この提携により、一般企業向けの法務サービスを更に強化し、今後の展望に期待が寄せられています。
提携の背景と目的
MNTSQは、NO&Tとの協力を通じて、買収ターゲットの法的リスクを明らかにするデュー・ディリジェンス業務を効率化する製品を提供してきました。この度、NO&Tから8億円の出資を受けることにより、さらなる業務提携を強化することが決定しました。NO&Tは、日本国内でも屈指の大手法律事務所であり、質の高い法律リソースを持っています。一方、PKSHAは自然言語処理技術に特化した企業であり、この技術力を活かして法務関連の業務変革に貢献します。
この提携は、法律事務所の業務における効率化だけでなく、一般企業の法務関連業務にも変革をもたらすことを目指しています。特に、自然言語処理を活用した契約書の解析やリスク検出機能を搭載したプロダクトにより、作業負担の軽減とアウトプットの精緻化が図られています。
具体的なプロダクトの展開
MNTSQの取り組みは、NO&Tの法務デュー・ディリジェンスプロジェクトでの成功実績に裏付けられています。ここでは、契約書の内容を自動で解析し、重要な情報の整理や危険な条項の抽出が行われています。これにより、弁護士や事務所スタッフは、より高度な業務に専念でき、業務全体の効率が改善されることが期待されています。
さらに、MNTSQは、一般企業向けにも新たなサービスの導入を計画しています。契約書のドラフティングやレビュー、管理といったプロダクトを新たに開発し、様々な業界における法務ニーズに応えるものを目指しています。特定の業界、例えば金融や不動産に特化したプロダクトも展開する考えで、今後の事業拡大に向けた準備を進めています。
今後の展望と期待
MNTSQの代表取締役である板谷隆平氏は、今回の提携を通じて、リーガルテックが未来の社会インフラとなると確信しています。NO&T、PKSHAという両社の連携により、最高品質のリーガルテックサービスが実現し、日本国内の法務関連業務が飛躍的に向上することが期待されます。
長島・大野・常松法律事務所の杉本文秀氏は、今回の合意によって生まれるリーガルテックの発展に期待を寄せており、今後機械学習や自然言語処理技術を積極的に活用していく重要性も指摘しています。
一方、PKSHAの上野山勝也氏は、自然言語処理技術が法務領域において特に重要なインパクトを持つとし、NO&Tとの協業が生み出すシナジーに期待を表明しています。
結論
法務業界は今まさに技術革新の波に乗り、新たな時代へと進もうとしています。MNTSQ、NO&T、PKSHAの三者が協力し合うことで、より優れた法務サービスの提供が実現することを期待しています。今後も技術と人間の力が融合した新しい法務の形が広がっていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
-
MNTSQ株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋堀留町1丁目9−8人形町PREX5F
- 電話番号
-
03-6206-2814