花王が法人向けに新たな暑熱ケア事業「ビオレの冷サポート」を開始

花王が展開する新たな暑熱対策

近年、地球温暖化や異常気象の影響により、暑熱リスクが高まっている中、花王株式会社が「ビオレ」において法人向けの暑熱ケア事業「ビオレの冷サポート」を立ち上げました。この取り組みは、記録的な猛暑が続く職場環境において、働く人々の健康と快適性を守ることを目的としています。

取り組みの背景

昨今の激しい気候変動によって、高温多湿な環境が増加し、熱中症などのリスクが深刻な社会問題となっています。特に、労働安全衛生法により職場での熱中症対策が義務化されたことで、暑熱対策への関心は急速に高まっています。花王はこの現状を受けて、「ビオレの冷サポート」を通じて、暑熱リスクを抱える職場での就労環境改善に取り組むことを決定しました。

法人向け「ビオレの冷サポート」事業概要

「ビオレの冷サポート」は、企業の福利厚生や災害対策として、冷却シート『ビオレ冷タオル』の常備化を促進するものです。このシートは、建設業や物流、レジャー施設、飲食店など、特に暑熱にさらされる環境で働く人々に向けて提供されます。企業は、法人向けカタログを通じて、必要に応じて冷却シートを購入し、積極的に利用することが推奨されています。

冷却シート『ビオレ冷タオル』の特徴

『ビオレ冷タオル』は、のせる前の肌温度から－3℃を1時間持続させることができる冷却シートです。厚手のシートと豊富な冷却ウォーターを使用し、熱を吸収して蒸発することで気化熱の作用を利用し、肌の熱をしっかり逃すことができます。サイズは46cmで、首にかけられるようになっており、個包装されているため、必要なときにすぐに使える便利な仕様です。さらに、密封パックで3年間の保存が可能なため、災害時の備蓄品としても非常に適しています。

先行導入企業の成果

2025年の夏には、清水建設株式会社の建設現場において『ビオレ冷タオル』が先行導入されました。使用した現場作業員からは「つけたらひんやり快適」など、約90%が「使用してよかった」と回答したという結果が報告されています。空調服との併用によって、さらに快適性が向上するとの声も寄せられており、企業としての連携も視野に入れた取り組みがスタートしています。

企業への普及・広報活動

今後、花王は企業の経営者や人事担当者に向けて、暑熱対策の重要性と「ビオレの冷サポート」の利便性を積極的に発信していく予定です。この取り組みを通じて、暑熱リスクを軽減し、快適な仕事環境の実現を目指します。

まとめ

花王の「ビオレ」は、今後も肌を通じて人々や社会とのつながりを広げるコミュニケーションツールとして、様々な活動に取り組んでいく方針です。暑熱対策を通じて、より健康的な労働環境を提供することに全力を注ぎます。私たちの働く環境が、より快適で安全なものになることを期待しつつ、「ビオレの冷サポート」に注目していきましょう。