スマートフォンでマイナ保険証を活用する新実証事業の視察に大臣が参加
スマートフォンでのマイナ保険証利用実証事業
2025年7月2日、平デジタル大臣と福岡厚生労働大臣は、東京都目黒区に位置する独立行政法人国立病院機構東京医療センターでのスマートフォンを利用したマイナ保険証の実証事業を視察しました。この取り組みは、デジタル化を推進する中で、よりスマートな医療提供を目指すものです。
実証事業の目的
このプロジェクトでは、マイナンバーカードの機能をスマートフォンに追加し、それをマイナ保険証として利用可能にすることを目的としています。両大臣は、自らのスマートフォンを使い、病院の受付での本人確認手続きを体験しました。
視察の際には、実際に顔認証付きのカードリーダーを用いて、マイナ保険証の利用登録を行いました。その後、スマートフォンを専用のカードリーダーにかざし、スムーズにオンライン資格確認を行うことができました。
実施期間と対象
この実証事業は、関東圏の15の医療機関および薬局にて行われ、2025年7月1日から18日、さらに8月4日から15日の2回に分けて検証が実施されます。今後は、2025年9月から順次、環境が整った医療機関や薬局での本格運用を開始する予定です。
スマートフォン利用のメリット
マイナ保険証をスマートフォンで利用する利点は、利便性の向上と待ち時間の短縮です。患者は、マイナポータルなどで必要な手続きを完了させ、スマートフォンにマイナンバーカードを追加すれば、医療機関の窓口で顔認証付きカードリーダーにスマートフォンをかざすだけで受付が可能となります。これにより、従来の紙の保険証を持つ必要がなくなり、より迅速に医療サービスにアクセスできるようになります。
今後の展望
今回の実証事業を通じて、デジタル庁は医療業界におけるデジタル化の進展を図るとともに、国民がデジタルインフラの恩恵を受けられる環境を整備することを目指しています。医療現場でのデジタル化が進むことで、医療従事者の業務効率化や患者の利便性向上が期待されています。
これからの新しい仕組みが、どのように医療社会を変えていくのか、私たちも注目していきたいところです。