第59回スーパーボウルで響くSHUREの音響技術
2025年2月9日、フィラデルフィア・イーグルスとカンザスシティ・チーフスの熱戦が繰り広げられた第59回スーパーボウルが、ニューオーリンズのシーザーズ・スーパードームで開催されました。この試合は過去最高の1億2,600万人の米国視聴者を惹きつけ、アメリカ全土で注目を集めました。そんな中、SHUREのワイヤレスオーディオ機器が重要な役割を果たし、クリアで明瞭なサウンドを提供しました。
SHUREの音響技術が実際にどのように使われたかを振り返ってみると、ATK Audiotek社とProfessional Wireless Systems(PWS)社が手掛けるワイヤレスマイクロホンとインイヤーモニター(IEM)システムの提供が鍵となりました。PWS社がATK社と28年連続でタッグを組む中、試合の前後のエンターテイメントやハーフタイムショーでの音響は、まさにSHUREの技術に支えられていたのです。
音響チームには、録音や放送に携わる多くの専門家が名を連ね、Tom Holmes、Alex Gussard、Dave Natale、Tom Pesa、Cameron Stuckey、Steve Caldwell、Kasey Gchachuといったメンバーが、音質向上に努めました。彼らは、最新のShure AXT DigitalワイヤレスシステムやPSM® 1000インイヤーモニタリングシステムを駆使し、独特のサウンドを実現しました。
ハーフタイムショーや国歌独唱での活躍
特にハーフタイムショーやプリゲームショーでは、SHUREの機器が目を引く存在でした。例えば、レディシが「Lift Every Voice and Sing」を歌い上げる際に使用したのは、SHUREのKSM9コンデンサーボーカルマイクです。さらに、トロンボーン・ショーティの「America the Beautiful」では、SHUREのマイクがその素晴らしい音色を収音しました。
また、試合開始前にはジョン・バティステが「星条旗」を演奏し、その際にもSHUREのAdvanced Technology Audio Systemsが活用されました。このように、SHUREのテクノロジーは、重要なパフォーマンスを成功に導くために欠かせない存在でした。
ジョン・バティステのプロダクションマネージャーであるブライアン・メンジーは、SHUREのマイクについて次のように評価しました。「ここ数年、ジョンの生歌ではAD2/KSM9が欠かせません。音質のオープンさ、高音域の明瞭さが素晴らしいです。」
このような声は音響業界の典型で、SHUREの製品は高い信頼性と音質を誇ります。審判用に提供された機材では、AXT Digital ADX1ボディーパック型送信機とTwinPlex TL47ラベリアマイクが組み合わせられ、大規模な環境でもその効果を発揮しました。
FOX放送おける信頼性
FOX社においては、音声の安定性が最重要課題として位置付けられ、NAVIGATEワイヤレスシステムによって、一貫して高品質のオーディオを維持することができました。FOXのA1エンジニアであるジェイミー・マッコームズは、「信頼性が何よりも重要です」と話し、本イベントの成功に寄与したSHUREの機材に感謝の意を表しました。
さらに、NFL Honors授賞式でもSHUREが使用され、全体にわたりその評判をさらに高める結果となりました。気まぐれな照明や音の中で、SHUREの機材がしっかりとした音響体験を提供し続けたのです。
結論
第59回スーパーボウルにおいて、SHUREの音響技術はただの周辺機器ではなく、ゲーム体験の中心として機能しました。エンターテインメント業界において長い歴史を持つSHUREは、今後も目前のイベントや音楽シーンで新たな驚きの音響体験を提供していくことでしょう。SHUREは、その信頼性と音質に対するこだわりで、我々の音楽体験をより豊かにしてくれます。
SHUREについて
SHUREは1925年に設立され、1世紀にわたり音響機器のリーディングカンパニーとしての地位を確立してきました。マイクやワイヤレスシステムといった様々な音響商品を企業やアーティストに提供し、彼らの表現を可能にするための重要なパートナーとなっています。