美術展をより深く楽しむためのアンソロジー
美術の魅力は、ただ鑑賞するだけでは終わらない。『絵を描く人の思考をのぞく』は、絵を描くことの楽しさや、見ることの奥深さを追求した一冊。著者の上田耕造氏は、東京藝術大学で培った経験を生かして、創作者と鑑賞者の双方に向けた新たな視点を提供します。
何が新しいのか
この本はただの絵の解説ではなく、創作過程や、その背後にある思考を掘り下げています。特に、絵を描く際の「なぜ」「どうやって」を理解することは、絵を描きたい人にとって大きな助けとなります。著者は絵を描くプロセスを、いかにして理解するかを丁寧に解説し、読者を引き込む工夫がされています。
誰におすすめか
- - 創作者:絵を描く際に新たな視点や手法を学びたい方に。
- - 美術ファン:展覧会を楽しむための鑑賞ポイントを事前に知りたい方に。
- - 絵に興味がある初心者から上級者まで:絵を描く側、見る側として共に学びを得られる内容です。
三部構成で深まる理解
Prologue
人はなぜ絵を描くのか、また観るのか。その根底に迫るエッセンスが詰まっています。
Part 1:絵を描くためのものの見方~再現~
観察力の重要性や、物事を再現する能力について深く掘り下げています。具体的な練習方法も紹介。
Part 2:絵を描くという自由~表現~
表現の方法や、自分自身をどうやって絵に込めるかに焦点を当てています。思考の広がりを楽しむことができるでしょう。
Part 3:絵は知るほどに人生を豊かにする
絵画を学ぶことが、どのように人生観を変えるかを語り、視野を広げるきっかけを提供します。
著者プロフィール
上田耕造氏は、1959年に福岡に生まれ、東京藝術大学美術学部を卒業後、大学院にてさらに深い学びを続けてきました。公共施設の壁画制作にも参加し、現在はアトリエ21を主宰しています。著書を通じて、次世代の芸術家に影響を与え続けています。
書誌情報
- - 書名:『絵を描く人の思考をのぞく』
- - 著者:上田 耕造
- - 定価:1,980円(本体1,800円+税)
- - 発売日:2025年4月17日
- - 仕様:四六判・224ページ
読者は、この一冊を通じて美術の新たな楽しみ方や理解を深めることができるでしょう。美術展の季節を前に、ぜひ手に取ってみてください。特に夏の絵画展シーズンに向けて、このガイドが多くの人々にとって貴重な情報源となること間違いなしです。