日本の文化を感じる「第72回日本伝統工芸展」が日本橋三越で開催中

「第72回日本伝統工芸展」が日本橋三越本店で開催

2025年9月3日（水）から15日（月・祝）まで、日本橋三越本店の本館7階催物会場において「第72回日本伝統工芸展」が開催されています。この展覧会は、日本の伝統工芸の保護と育成を目的とした重要な公募展です。

卓越した工芸技術の集結

本展は、公益社団法人日本工芸会が毎年行うイベントで、今年は727点の公募作品の中から厳選された約550点が展示されています。陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門から選ばれた入選作と、重要無形文化財保持者（人間国宝）の最新作が一堂に会し、日本伝統工芸の進化を見せています。

特に今年は、現代の生活様式に調和した新しい美意識を取り入れた工芸品も多く見られ、来場者にとっては新たな発見があることでしょう。

ギャラリートークや特別展も要チェック

会場内では、作品の解説を行うギャラリートークも開催されています。受賞作家や学識者が各日、作品についての解説を行うため、貴重な知識を得ることができます。開催日ごとの内容は異なるため、事前にスケジュールを確認しておくことをおすすめします。

さらに、本館1階の中央ホールでは「特別展：日本の伝統文化を未来に－伝統工芸作家が制作する作品とは－」が同時開催中です。こちらでは、伝統工芸作家の新作がどのようにして生まれるのかを映像や実物を交えて紹介し、実際に触れることができる体験コーナーも設けられています。

日本の美を未来へ

日本橋三越本店は、1904年に日本初の百貨店として開業以来、いち早く芸術や文化の振興に努めてきました。この伝統工芸展は、その思いを受け継ぎ、未来の世代へと文化を繋ぐ重要な役割を果たしています。

来場者は、伝統的な工芸品の美しさを楽しむだけでなく、未来に向けての新しい提案や価値観に触れることができるでしょう。展覧会は入場無料ですので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。