新しい政策づくりに貢献するプログラム『Express your own VIEWS』
一般社団法人Spiceは、千葉県千葉市を拠点に、全ての人が生きやすい社会の実現を目指す団体です。彼らが新たに提供を開始したプログラム『Express your own VIEWS(通称:ビューズ)』は、遊びながら子どもたちの意見を収集し、地域の政策に活かすことを目的としています。この取り組みは、特に大人優先で進むまちづくりの中で、こどもや若者たちに自らの意見を表現し、地域に参画する機会を与えるものです。
プログラムの概要
『Express your own VIEWS』は、地域に密着したボードゲームを使用したワークショップで構成されており、参加者は地域の地図やシンボルを使って、地元の「困りごと」を解決するアイデアを話し合います。ワークショップでは、各プレイヤーが直面している困りごとカードを引き、その内容を基にアイデアを出し合うことで、楽しい雰囲気の中で創造性を発揮します。参加者が生み出した優れたアイデアにはポイントが与えられ、意見表明を促進します。
このプログラムは、教育学を専門とする千葉大学大学院の学生と政策自治についての専門知識を持つ大学教授の共同研究によって開発されました。こうした地域に特化した手法により、自治体はこどもや若者の生の声を効果的に収集することが可能になります。
実施の流れとサポート
Spiceでは、自治体がこのプログラムを実施する際のサポートを一貫して行います。事前準備から、当日のファシリテーション、そしてワークショップ終了後の報告書作成まで、各ステップをフォローします。集まった意見は、詳細な提言レポートにまとめられ、地域の行政担当者に提出されます。また、必要に応じて、参加した子どもたち同士のフォローアップミーティングを通じて、さらに深いコミュニティづくりを後押しします。
墨田区での実績
2024年には墨田区でのワークショップも開催され、55名の小学5年生が参加しました。「Express your own VIEWS」を活用したこのイベントでは、子どもたちが自ら地域の意見を集め、まちづくりに関するアイデアをストレートに発信しました。このような直接対話は、地域の未来を自らの手で形成する体験となり、参加者たちの行動意欲を高める結果となりました。
特に、参加した子どもたちのうち83%が「まちづくりへの意欲が向上した」と回答し、その中の33%はワークショップ後に実際の地域イベントに参加しました。これに対し、行政職員も非常に前向きな反応を示し、全ての参加者が「こども意見を反映したい」との意向を見せたことは大きな成果です。
第三者評価と今後の展望
この取り組みの重要性は、自治体の政策決定に直接的な影響を与える可能性を秘めています。子ども基本法が求める「子どもや若者の意見をどのように反映すべきか」という課題に、具体的な手法として『Express your own VIEWS』は大いに役立ちます。
また、Spiceは今後、他の自治体においてもこのプログラムを展開し、全国各地に広めていく計画です。「誰もが気軽にまちづくりに関わることのできる社会」を目指しつつ、今後も子どもたちの声を政策形成に役立てる取り組みを継続していきます。
結論
『Express your own VIEWS』は、単なるイベントに留まらず、持続的な政策立案や子ども若者の地域参加を促進する画期的なプログラムです。興味がある方はぜひ一度, 都市の未来づくりに参加してみてはいかがでしょうか。
詳細は公式ホームページを訪れてご確認ください!