トンネル発破作業の自動化・遠隔化技術を公募！安全性と生産性向上へ

トンネル発破作業の自動化・遠隔化技術公募開始！安全と生産性向上へ

国土交通省は、山岳トンネル工事における発破作業の安全性と生産性を飛躍的に向上させるため、自動化・遠隔化技術の開発・活用促進に向けた技術公募を開始しました。少子高齢化による労働力不足、熟練技術者の減少、そして切羽鏡面での作業に伴う労働災害リスクの高まりといった建設業界全体の課題解決に大きく貢献する取り組みとして注目されています。

現場の課題：危険と人材不足

山岳トンネル工事は、その性質上、作業員が掘削現場に非常に近接して作業を行うため、予期せぬ事故や怪我のリスクが常に付きまといます。特に発破作業は、その複雑さと危険性から、熟練した技術者による慎重な作業が求められてきました。しかし、近年では熟練技術者の高齢化や後継者不足が深刻な問題となっており、安全かつ効率的な作業の実現が喫緊の課題となっています。

公募の目的：革新技術による課題解決

今回の公募は、こうした課題を解決するために、発破作業の自動化・遠隔化を実現する革新的な技術の開発を促進することを目的としています。具体的には、発破作業における危険作業の削減、作業効率の向上、ひいては人材不足問題の緩和を目指しています。自動化・遠隔化技術の導入により、労働災害の発生率を減らし、より安全な作業環境を実現することが期待されています。また、生産性の向上は、工期短縮やコスト削減にもつながり、日本のインフラ整備の効率化に大きく貢献すると考えられています。

公募の内容と応募方法

公募期間は令和6年11月15日から12月13日まで。公募要領、応募資料作成要領、応募様式などは、一般社団法人日本建設機械施工協会施工技術総合研究所のホームページからダウンロードできます。応募資格や提出書類など、詳細は同ホームページをご確認ください。革新的な技術を持つ企業や研究機関からの積極的な応募が期待されています。

関係機関への問い合わせ

公募に関する問い合わせは、一般社団法人日本建設機械施工協会施工技術総合研究所の発破自動化・遠隔化技術担当まで。連絡先は、電話0545-35-0212、メールtn-blast(at)cmi.or.jp（メール送信時は(at)を@に変換してください）。国土交通省道路局国道・技術課にも問い合わせ窓口が設置されています。

未来への展望：安全で効率的なトンネル建設へ

この公募が成功裏に終われば、山岳トンネル工事における発破作業の安全性と生産性が飛躍的に向上し、日本の社会基盤整備に大きく貢献することが期待されます。また、開発された技術は、国内にとどまらず、海外のトンネル建設プロジェクトにも展開できる可能性を秘めています。今回の取り組みが、より安全で効率的なトンネル建設、ひいては日本の建設業界全体の進化につながることを期待しましょう。