富山県で新しいスタートアップ支援イベントが始動
2023年10月28日、岸田政権が発表した総合経済対策において、スタートアップ支援が特に重視されています。この施策は、日本経済全体の活性化だけでなく、地方創生の実現にもつながる重要な動きとして期待されています。特に地方からの有望なスタートアップの育成は、国の未来における重要なテーマです。
このような背景の中、Chatwork株式会社の創業者であり、現在は起業家と投資家のコミュニティ「SEVEN」を運営する山本敏行氏が主導する取り組みが注目されています。山本氏は、地方のコワーキングスペースを利用して起業家に必要な知識やスキルを伝える「SEVENアカデミー」を展開し、起業家の成長を支援しています。また、このアカデミーを通じて育ったスタートアップには、東京や地方のエンジェル投資家からの投資を促進しています。
富山県でのキックオフイベント
最近、静岡県三島市や京都市などで地元経済界とのコラボレーションを進めてきた山本氏は、今度は富山県で新たなスタートアップ創出を目指すことに力を入れています。この試みに賛同した富山県の企業経営者や学校関係者が集まり、10月28日にキックオフイベントが開催される予定です。今回は約40名の参加者が見込まれています。
イベントでは、SEVENの共同創業者である戸村光氏とのトークセッションや、富山県立大学の起業家である加藤哲朗氏によるプレゼンテーション、さらには起業家たちによるパネルディスカッションも予定されています。これらのプログラムは、参加者にとって刺激的な交流の場となることでしょう。
登壇者紹介
SEVENの創業者であり、Chatworkを創設した経歴を持つ。彼は中央大学在学中にロサンゼルスでECビジネスをスタートし、その後シリコンバレーに進出。2019年にはChatwork株式会社を上場させ、現在はスタートアップ支援に注力している。著書として『投資家と起業家』や『放課後は高校生起業家』がある。
hackjpnのCEOであり、シリコンバレーでの経験を活かした事業を展開中。エンジェル投資家コミュニティSEVENを運営し、経済文化人としても活動している。彼の評価サービスは多くの企業に導入され、注目を浴びている。
富山県立大学の大学院生であり、自身が創業した企業「IoTRY」が注目されている。中小製造業向けのIoTサービスを提供し、地域経済に貢献している。
イベント詳細
今回のキックオフイベントは、アルミファクトリー株式会社の施設で行われます。参加希望者はQRコードから予約ページにアクセスし、事前に申し込みを行う必要があります。会場へのアクセスについては、車利用者は駐車場を利用することができ、公共交通機関を使う場合は、あいの風とやま鉄道小杉駅からのタクシー利用が推奨されています。イベント中の緊急連絡先も用意されていますので、安心して参加できます。
起業家たちが集まり、新たなビジネスの可能性を探るこのイベントが、富山県から全国へと新たなスタートアップの波を生み出すことを期待しています。