埼玉県での外来害虫調査の開始
近日、埼玉県内で「クビアカツヤカミキリ発見大調査2025」がスタートしました。このプロジェクトは、環境科学国際センターが主導し、サクラやウメ、モモ、スモモなどの樹木に深刻な影響を与える外来害虫であるクビアカツヤカミキリの被害状況を把握することを目的としています。
調査背景と目的
この調査は平成30年度より継続的に行われており、近年、対象となる樹木への被害が増加し続けています。被害地域も拡大している現状から、新たな被害を防ぐために市民の協力が必要です。特に公園や学校、川岸に植えられているサクラが重点対象となっています。そのため、近隣で目にした情報を集めることが求められています。
調査方法
調査に関しては、以下の手順で行います。まず、対象とする場所でクビアカツヤカミキリの成虫や、彼らが排出するフラス(フンと木くずが混ざったもの)の確認を行う必要があります。特に、河川や道路沿いにあるサクラ並木は被害が拡大している可能性が高いとのことです。サクラ以外にも、ウメやモモ、スモモといったバラ科樹木についても確認が必要です。
報告方法はスマートフォン専用のフォームまたは電子メール、さらには郵送を通じて可能です。特に市町村や管理者へ報告することも奨励されています。
こちらの専用フォームから報告が出来ます。メールでの報告先は、
[email protected]で、郵送先は、〒347-0115 加須市上種足914 環境科学国際センター 生物多様性センター宛てとなっています。
期間と特徴
集中調査期間は本日から令和7年8月31日までですが、それ以外の期間でも情報の受付は行っています。クビアカツヤカミキリの成虫は体長が25-40mm程度で、特徴的な赤い「首」を持ち、他の部分は黒色です。成虫は昼活動し、若干柑橘系のにおいを発します。また、メスは木の樹皮の隙間に最大で1,000個もの卵を産むため、その繁殖力は極めて高いと言われています。幼虫はバラ科樹木の生木を好み、数年かけて成長します。
緊急な対策
このように、クビアカツヤカミキリは特定外来生物に指定されているため、見つけた場合は捕殺するように指示されています。人間への危険はありませんが、被害を拡大させないために、適切な対策が求められています。
調査に参加し、地域の樹木を守るために情報を提供してみませんか?より詳しい情報は
こちらのリンクをご覧ください。
お問い合わせ
問い合わせ先は、環境科学国際センターの生物多様性センターです。直通電話0480-73-8361または、メール
[email protected]までお寄せください。