羽田空港での特別なイベント「HANEDA BLUE WEEK Vol.3」
2025年4月2日から17日まで、羽田空港の第2ターミナル5階(FLIGHT DECK TOKYO内)で「HANEDA BLUE WEEK Vol.3」が開催されます。このイベントは、世界自閉症啓発デーおよび発達障害啓発週間に絡めた特別な展示であり、無料で参加できます。
日本空港ビルデング株式会社が主催するこのイベントは、多様性を尊重する社会の理解を促進することを目的としています。昨年から続いている「HANEDA BLUE WEEK」の一環として、羽田空港が取り組むダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンに関する事例が紹介され、多くの来場者にとって包括的な社会を実現する重要性を考える機会となります。
イベントの詳細
この展示会では、羽田空港のバリアフリーサービスの案内をはじめ、障がい者とプロデザイナーの共創により誕生した手荷物カートの模型も展示されます。また、「ANAそらぱす教室」という搭乗支援プログラムについてのパネル展示も行われ、障がいを持つ生徒やその家族に向けた情報を提供します。
さらに、ANAグループが関与した障がいのある社員による企画や製作商品の展示(紙漉き、木工、アップサイクル製品など)も見逃せません。そして、東京2025デフリンピックに関するブースも設けられ、特に聴覚に障がいを持つ選手たちによるスポーツの魅力を紹介します。
展示時間は毎日10:00から17:00まで、訪れた人々が発達障害について学び、関心を深める場として機能します。
世界自閉症啓発デーと発達障害啓発週間
このイベントの背景には、2007年に国連総会で決議された世界自閉症啓発デーの存在があります。毎年4月2日は、自閉症に対する理解を促進する日とされており、日本国内でもこの日に合わせた啓発活動が行われています。厚生労働省は、この期間を発達障害啓発週間と位置づけ、様々な活動を展開しています。
国民的な理解を深めることを目的としたさまざまなイベントやシンボルライトアップも実施され、多くの人々に自閉症と発達障害の理解を広めています。
デフリンピックについて
デフリンピックは、聴覚障がい者アスリートのための国際スポーツ大会であり、4年ごとに開催されます。日本において初の開催となる2025年大会は、約70から80の国・地域から3,000人の選手が参加し、様々な競技が行われます。この大会は、特に競技運営において視覚情報による支援が重要視されるため、文化的にも特異な意味を持ちます。
未来の羽田空港
今後も羽田空港は、「人にも環境にもやさしい先進的空港」を目指し、多様な人々が共に利用できる空間を提供していくことを誓っています。イベントの開催などを通じて、全ての人が安心して空港を利用できるよう努めていく姿勢は、まさに現代社会における包摂の象徴とも言えます。
ぜひこの機会に、羽田空港の「HANEDA BLUE WEEK Vol.3」に足を運び、自閉症や発達障害についての理解を深め、様々な取り組みを体感してください。