エナックスの挑戦
2012-02-28 15:52:43

エナックスが挑むリチウムイオン電池の未来とその可能性とは

エナックスが挑むリチウムイオン電池の未来とその可能性



リチウムイオン電池技術の先駆者であるエナックス株式会社が、蓄電システムの新たな可能性に挑戦しています。1996年の設立以降、リチウムイオン電池の開発を先導してきた同社は、今市場の激変に応じた新たな取り組みを進めています。特に、台湾のPSI社との提携により、最新のリン酸鉄リチウムイオン電池システムが日本市場に登場することが注目されています。

リチウムイオン電池の進化と市場ニーズ



エナックスが開発するリチウムイオン電池は、特に定置用蓄電装置市場において大きな役割を果たすことを期待されています。「エネルギーが常に人と共にある」時代が到来しており、その中でリチウムイオン電池に対する要求はますます高まっています。エナックスは、この環境変化に柔軟に対応するため、「ソリューションカンパニー」としてのステージを次に進めています。これにより、顧客の多様なニーズに応じた「利用方法」を提案し、より効果的に活用できる体制を整えています。

産業革新機構との連携



エナックスは2010年に産業革新機構からの出資を受け、日本のリチウムイオン電池産業の競争力向上を図っています。この強力なサポートを受け、同社は高い技術力と安心・安全な製品を提供し、新たな市場の創出を目指しています。特に、リン酸鉄リチウムイオン電池はその特性から長寿命で安全性が高く、再生可能エネルギーの普及にぴったりの選択肢といえるでしょう。

新しい提携とその効果



ENAXとPSI社の提携により新たに開発されるリン酸鉄リチウムイオン電池パックソリューションは、日本市場において競争力のある製品として登場します。この新技術は、太陽光発電や風力発電、通信基地局、さらには電動重機にまで幅広く活用されることが期待されています。両社が共同で展開することで、長寿命かつ高性能な電池ソリューションがより求められる市場環境に適応することが可能となります。

進化するLIBの活用シーン



エナックスは「所有から利用へ」という考え方の下、リチウムイオン電池をただの電源としてではなく、さまざまな機能を持つシステムとして提供しています。これにより、顧客が求める価値は大きく変化し、より多様な利用シーンが開かれていきます。特に医療機関や物流業界でのニーズは高まっており、その中で通信インフラの維持や経営における非常時の対応としても重要な役割を果たしています。

“X-Battery”シリーズの新展開



2012年には、エナックスの可搬型蓄電池システムである「X-Battery PBAC Series」に新モデルが登場。本シリーズは医療機関や自治体などで10万台以上の実績を誇り、「メンテナンスフリー」「長寿命」「高信頼性」を兼ね備えた特徴があります。新モデルPBAC2800およびPBAC5600は、電力確保が必要なあらゆるシーンで活用が期待されています。

市場への影響と未来を見据えて



エナックスは今後もリチウムイオン電池技術の革新を続け、市場ニーズに柔軟に応じたサービスを提供することが使命です。日本のリチウムイオン電池産業が国際競争で勝ち抜くために、新しい技術とビジネスモデルを積極的に追求していく姿勢が、今後の成長を支えることでしょう。エナックスの挑戦は、他社にも刺激を与えより良い技術の普及に貢献することでしょう。

会社情報

会社名
エナックス株式会社
住所
東京都文京区春日2-12-12コロネード春日
電話番号
03-5689-0089

トピックス(IT)

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