文部科学省が推進する新しい教師のオンライン研修開発事業の詳細
教師のための新たな学びの形
文部科学省が提唱する「新たな教師の学び」に基づくオンライン研修コンテンツ開発事業がスタートしました。この取り組みは、令和4年度に改正された教育公務員特例法に則り、5月から教師の研修履歴を記録し、それに基づいた指導助言が行われる新しい制度を推進するものです。
1. 事業の背景
この新制度を支えるためには、教師が必要な研修を効率的に受けられる環境づくりが欠かせません。そこで、文部科学省は「全国教員研修プラットフォーム:Plant」を構築しました。Plantは、教師の研修受講履歴を管理し、教育機関からの研修プログラムを一元的に収集・整理・提供するプラットフォームです。
このプラットフォームにおいて、教師は自身のニーズに応じた多様で質の高いオンデマンド研修コンテンツを受講できるよう努めています。市場のニーズに応えるため、教育委員会や教育機関からのコンテンツ開発が求められているのです。
2. 事業の概要
この公募は、今直面している教育課題に対処するために、段階的で体系的な研修動画を開発することを目的としています。研修は基礎編と応用編に分かれ、教師一人ひとりの学びのレベルに応じて設計されます。
受講者はPlantにログインし、希望する研修を選択すると、指定されたリンクを通じて研修内容にアクセスし、受講を開始します。研修の終了後には成果確認として確認テストやアンケートが実施され、取得したデータはPlant上で自動的に記録される仕組みです。
このため、開発する研修動画と成果確認はそれぞれ別の形式で用意する必要があります。
3. 申請資格と選定
この公募に応募できるのは、大学や教育委員会、地方公共団体、独立行政法人、その他の法人格を有する団体に限られています。選定される件数はおおよそ14件で、応募あたりの補助額は最大240万円です。補助率は2/3に設定されています。
公募の締切は2025年5月30日で、その後の審査を経て、参加者には6月中旬から下旬にかけて結果が通知されます。
4. まとめ
このオンライン研修コンテンツ開発事業は、質の高い教育を実現し、教師たちの専門性を向上させるための重要な施策です。教師が効率的に学び続けられるようになることで、教育全体の質が高まることが期待されています。今後の展開に注目が集まります。