冬の難民を支える『Think About a Refugee』キャンペーン新展開
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が展開している難民支援キャンペーン『Think About a Refugee』の最新情報をご紹介します。冬を迎える今、多くの難民が厳しい生活を強いられており、特に寒冷地では命の危険が迫っています。UNHCRは、難民が安全に冬を過ごせるように、防寒支援に力を入れています。
キャンペーンの目的
このキャンペーンは、難民が直面している厳しい現実を広く知っていただくことを目的としており、多くの支援の輪を広げることを目指しています。特に、シリアやアフガニスタンなどの避難生活を強いられている人々への支援が重要です。今回、国連UNHCR協会では、「難民援助活動の資料」を請求した方に、銅版画家・山本容子さんの作品を使用した「キャンペーンカード」をプレゼントすると発表しました。
山本容子さんの芸術
山本容子さんは、今回のキャンペーンカードのために作品『鳥の歌』を提供しています。この作品は、1998年に発表されたもので、スペインのチェリスト・パブロ・カザルスの精神にインスパイアされたものです。カザルスは、自らの故郷であるカタロニアの平和を求めて、カタロニア民謡『鳥の歌』を一生演奏し続けました。彼が国連本部でこの曲を演奏し、「私の生まれ故郷カタロニアの鳥は、平和と鳴くのです」と語ったエピソードは特に有名です。山本さんも、同様に平和や難民問題に強い関心を寄せており、今回のキャンペーンを通じてメッセージを発信しています。
支援の流れ
『Think About a Refugee』キャンペーンは今回で第六弾。過去の美術家やデザイナーたちの協力を得ながら、毎年実施されています。申込者は先着500名限定で、難民支援に関する資料を請求すると、山本さんのキャンペーンカードを受け取ることができます。カードは2つ折りで、中面には山本氏の難民へのメッセージが印刷されています。
応募方法と期限
キャンペーンは、2024年11月1日から12月25日まで実施されます。ただし、プレゼントが無くなり次第終了となるため、早めの申し込みをお勧めします。申し込み方法は、特設ウェブサイトから簡単に行えます。
UNHCRの取り組み
UNHCRは、世界中で136か国以上で活動を行い、難民や国内避難民、無国籍者などの保護や支援をしています。1954年と1981年にはノーベル平和賞を受賞し、その活動は国際的に評価されています。また、日本ではUNHCR協会が公式支援窓口として機能し、広報や募金活動を通じて、国連の活動をサポートしています。
この冬、短期間で多くの命が救われることを願っています。あなたもぜひ、難民支援キャンペーンに参加して、温かい気持ちを広げてみませんか。