TABI LABOとDAC、Discovery Networksの業務提携
東京のメディア企業、TABI LABOが、DACおよびDiscovery Networks Asia-Pacific(DNAP)と資本業務提携を締結したことを発表しました。この提携は、両社の持つ技術とリソースを融合させることで、質の高い広告コンテンツの提供を目的としています。さらに、TABI LABOはこの協業を通じて、より広範な広告戦略を実現させ、新規投資を受けることとなります。
業務提携の背景
最近のWEB・広告業界において、量よりも質を重視する潮流が確認される中で、メディアからの高品質なコンテンツ提供が求められています。このような市況を背景に、TABI LABO、DAC、そしてDNAPの3社は、クリエイティブなスマートフォン向け動画広告をTVコンテンツと組み合わせて展開し、ブランドセーフで高品質なコンテンツを提供することを目指します。
今後は、TABI LABOが持つ独自のメディア運営とDACの広告技術を融合させ、デジタル及びテレビの双方でクライアントの課題を解決していくことが求められています。
業務提携の詳細
この統合により、TABI LABOはDACおよびDNAPとの連携を通じて、企業ブランドのメッセージを認知から理解促進、購買に至るまで全過程で伝えるファネル統合型コミュニケーションの体制を整えます。これまでのデジタル広告の枠を超え、広大なテレビ放映網を使用した新たな情報流通チャネルを提供します。DACはそのアドテクノロジーを駆使し、TABI LABOはデジタルとマスの統合型コミュニケーションを実現するために力を入れています。
TABI LABOの成長戦略
TABI LABOは、これまでメディア運営を中心に、記事や動画制作からメディアプランニング、配信に至るまで一貫したマーケティングソリューションを提供してきました。今回の資金調達により、さらなる成長を目指し、事業投資を進めていく計画です。
投資家からは次のような感想が寄せられています。
- - アーサー・ベイスティングス氏(DNAP社プレジデント):「この新たな取り組みは、ディスカバリーの長期戦略の第一歩であり、アジア市場での成長を加速させるものです。」
- - 島田雅也氏(DAC社社長):「TABI LABOの高いクリエイティブ機能とDACのデジタルマーケティング技術を組み合わせ、高付加価値サービスの開発に取り組んでいきます。」
- - 三好啓介氏(ジャフコ取締役):「TABI LABOは、独自のメディアを基盤に新しいコンテンツ体験を提供し、日本のメディア広告業界の新たなリーダーになることを期待しています。」
- - 仮屋薗聡一氏(グロービス・キャピタル・パートナーズ):「新たなビジネスモデルの開拓と独自メディアブランドの構築が期待されます。」
- - 國光宏尚氏(gumi ventures):「モバイルならではの新しいコンテンツフォーマットの開発を期待しています。」
会社概要
- - 株式会社TABI LABO: 2014年設立。東京・代官山に本社を置き、メディア事業や広告制作、スマートフォン動画の企画・制作等を手掛けています。公式サイトはこちら。
- - Discovery Networks Asia-Pacific: 1994年設立、シンガポールに本社を構えており、様々なメディア事業を展開中。公式サイトはこちら。
- - デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社: 1996年設立。東京・恵比寿に本社を置き、メディアやオペレーションサービスに関わる事業を展開。公式サイトはこちら。
今回の提携を通じて、TABI LABOがいかにして新しい広告モデルを構築していくのか、今後の展開に注目が集まります。