静岡ブルーレヴズの新たな試み
2025年春、静岡を舞台に行われるラグビーリーグの試合で、環境意識を高める取り組みが注目を集めています。静岡ブルーレヴズは、国内ラグビー界で初めてとなる「カーボン・オフセット付きチケット」を導入し、持続可能な観戦体験を提供します。この取り組みは、Fan Circle株式会社、アスエネ株式会社と連携し、地域の環境問題に立ち向かうものです。
カーボン・オフセットの背景
カーボン・オフセットとは、排出された二酸化炭素(CO₂)を相殺する仕組みで、特に再生可能なエネルギーの導入や森林の保護などが用いられます。今回は静岡県島田市の新東海製紙株式会社が生み出した再エネバイオマス由来の「J-クレジット」を調達し、試合に伴うCO₂排出量をカーボン・オフセットします。これにより、ファンはラグビー観戦を楽しむだけでなく、持続可能な環境に貢献できるのです。
対象試合とチケット販売
カーボン・オフセットが適用される試合は、2024-25シーズンの D1 第16節(4月27日)と第17節(5月3日)です。両試合ともに対戦相手はそれぞれ横浜キヤノンイーグルスと浦安D-Rocksで、観客はエコパスタジアムやヤマハスタジアムで熱戦を目撃します。
チケットの販売は、通常料金に加えて100円の追加料金が設定され、この費用がカーボン・オフセットのために利用されます。全ての座席種(ハートフルシート、車イス席を除く)が対象で、観戦を通じて環境保全に貢献できるユニークな機会です。
ファンクラブのメンバーや一般の方々へも、販売日が設定されており、3月17日から順次販売が開始されます。観戦希望者は静岡ブルーレヴズの公式チケットサイト「レヴチケ」から購入できます。
環境への貢献
試合ごとにエコパスタジアムで約17トン、ヤマハスタジアムでは約16トンのCO₂が排出されるとされ、これを相殺することで地域の環境保護活動に寄与します。この取り組みは、地域住民やファンが環境問題に関与する素晴らしい機会でもあります。観戦を通じて環境意識が高まり、参加する人々が直接的に地域の持続可能性へ貢献できるのです。
関連企業の紹介
このプロジェクトには、いくつかの企業の協力が得られています。Fan Circle株式会社は、ファンの参加を促進する役割を担い、新東海製紙はカーボン・オフセットの基盤となるバイオマスエネルギーを提供します。アスエネやCarbon EXなども技術的なサポートを行い、環境に優しい活動を広めるための重要なパートナーです。
最後に
環境問題が深刻化する中で、スポーツ界が果たす役割は大きくなっています。静岡ブルーレヴズが取り組むこのカーボン・オフセット付きチケットの販売は、スポーツファンだけでなく、地域社会全体が一体となって環境保全に向かう素晴らしいステップです。ラグビーを楽しむと同時に、地球への思いやりを持った行動を起こしましょう。ぜひこの機会にチケット購入を検討し、試合を観戦しながら環境保護に貢献してください。