「ひとりメーカー」とは
2018-07-19 16:00:20
「半分、青い。」と連動する独自のクリエイティブモデル「ひとりメーカー」
「半分、青い。」と「ひとりメーカー」
2023年に放送された連続テレビ小説第98作「半分、青い。」は、脚本家の北川悦吏子によるオリジナルの作品です。このドラマは、主人公が岐阜県と東京を舞台に、失敗を恐れずに挑戦し続ける姿を描いています。高度成長期の終焉から現代まで続く物語は、約50年にわたる人間ドラマが織りなされており、多くの視聴者に感動を与えました。
この作品に協力したのが「ひとりメーカー」という新しい形のクリエイティブな取り組みです。「ひとりメーカー」とは、製品開発に必要な企画からデザイン、製造、流通に至るまでの全てを、一人でこなすクリエイターを指す造語です。製品作りを分担するのではなく、全ての工程を一貫して行う能力と情熱が求められます。
八木啓太とビーサイズ株式会社
「ひとりメーカー」モデルを象徴する存在が、ビーサイズ株式会社の代表取締役でデザインエンジニアの八木啓太です。1983年に生まれた彼は、大阪大学大学院で電子工学を学び、富士フイルム株式会社で医療機器の機械設計に従事しましたが、独学でデザインを学び、2011年にビーサイズを創業しました。
彼の代表作である世界で最も自然光に近いLEDデスクライト「STROKE」は、多くのデザイン賞を受賞し、個人での製品開発と量産、さらには販売までを一手に行った実績が評価されています。また、彼は「ひとりメーカー」としての取り組みを通じて、製品開発の過程や創業の背景についても注目を集めています。
八木のビジョンとこれからの取り組み
「デザインとテクノロジーで社会に貢献する」というビジョンの元、八木は現在、AIとIoT技術を駆使した子ども見守りロボット「GPS BoT」の開発に力を注いでいます。この製品は、子どもたちの安全を守るための新しい形の監視システムであり、親たちに安心を提供することを目指しています。
受賞歴と影響
八木の挑戦は、Goodデザイン賞だけでなく、Red Dotデザイン賞やiFデザイン賞など、国際的にも多くの受賞歴を誇ります。また、国際交流基金による「真現代日本のデザイン100選」にも選出されるなど、彼の作品は国内外で高く評価されています。さらに、経済省の先進的IoTプロジェクトにも採択されるなど、技術革新に貢献する取り組みも行っています。
最後に
「半分、青い。」というドラマと「ひとりメーカー」という新しいクリエイティブモデルは、個々の挑戦と成長を象徴していると言えるでしょう。八木啓太の取り組みは、多くの人々に夢や希望を与え、これからのプロダクトデザインのあり方に新しい風を吹き込んでいます。彼の次の作品も楽しみにしています。
会社情報
- 会社名
-
ビーサイズ株式会社
- 住所
- 神奈川県横浜市港北区新横浜2-12-11
- 電話番号
-
045-534-4064