環境保護と知育が融合した新たな挑戦
プロジェクトの背景と目的
富山県高岡市に本社を構える株式会社家’sは、スシローで使用されていた飛沫防止用アクリルパーティションをアップサイクルするプロジェクトに参加しました。この取り組みは、不要になったアクリルパーティションを再資源化し、新たな知育玩具として生まれ変わらせることで、環境への配慮と地域社会への貢献を目指しています。
アクリルパーティションは、新型コロナウイルスの感染防止において重要な役割を果たしましたが、現在は不要となるケースが増えています。そこで、私たちはこれをただ廃棄するのではなく、次世代を担う子どもたちの創造力を育むための資源として再利用することを考えました。
デザインの革新
新たな知育玩具は、シンプルな四角、三角、丸の形状を持ち、直感的に組み合わせて楽しむことができます。アクリルパーツは染色され、見た目も鮮やかで、傷も目立ちにくくなっています。また、遊び心をくすぐる「目」の要素を取り入れることで、生き物のような表情や動きを感じる仕掛けが施されています。
特に注目すべきは、2つのパーツを組み合わせると自然と魚の形になる点です。この自由な創造性が、子どもたちの思考力を広げるきっかけとなります。様々な組み合わせによって、大きな魚や魚群などのシーンを自由に描くことが可能です。
環境への影響
このプロジェクトでは、合計5,589kgのアクリルパーティションを回収し、その一部を知育パズルとして製作しました。この製品は、施設で暮らす子どもたちへ寄贈され、廃棄物の焼却処理を回避することに成功しました。これにより、12,295kgのCO2排出が削減され、環境への大きな貢献があったと自負しています。
デザインは単なる形を作るだけでなく、社会的課題への解決策を提供する力があります。私たちは、持続可能な社会の実現に向けて、これからも環境に配慮したプロダクトデザインに積極的に取り組んでいく所存です。
関わる企業について
このプロジェクトは、株式会社FOOD & LIFE COMPANIESとあきんどスシローが主催し、株式会社サティスファクトリーがコーディネートを担当、そして設計を株式会社家’sが行いました。加工には、有限会社三幸が関わっています。
まとめ
環境問題と子どもたちの教育は、これからの社会においてますます重要なテーマです。当プロジェクトを通じて、環境保護と知育が融合した新しい形の取り組みが広がっていくことを期待しています。子どもたちが未来を支える力を育む手助けとして、私たちの活動は続きます。
そして、これからもデザインの力で新たな価値を生み出していきたいと考えています。
お問い合わせ
本プロジェクトに関する詳細は、株式会社家’s(イエス)の伊藤昌徳までお願いいたします。メールアドレスは
[email protected] です。