業界初の快挙！気体状次亜塩素酸が百日咳菌を99％以上抑制

パナソニック株式会社空質空調社は、業界で初めて気体状次亜塩素酸が付着した百日咳菌を99％以上抑制できることを確認したと言います。これは、約25立方メートル（約6畳）の空間において、4時間以内に達成されたもので、感染症対策に新たな光を当てる可能性があります。

百日咳の危険性

百日咳は、けいれん性の咳発作を引き起こす急性気道感染症です。特に乳児が感染すると重症化する危険があり、養育環境にいては特に注意が必要です。最近では10代の感染者が増加しているため、学校などの人が集まる場所での感染拡大が懸念されています。2025年には「クワトロ感染症」と呼ばれる新たな流行が予測されており、百日咳をはじめ、新型コロナウイルス、リンゴ病、はしかなど同時多発的に感染するリスクが高まっています。

次亜塩素酸の特性

次亜塩素酸水溶液は食塩水を分解して生成され、その除菌能力や脱臭効果で知られています。パナソニックは1987年からこの技術を用いており、約40年の研究の結果、気体状次亜塩素酸が自己分解しにくく、広範囲に拡散する特性を持つことが確認されています。この特性により、これまでも新型コロナウイルスや麻疹ウイルスに対する抑制効果が立証されています。

今後の展望

今回の百日咳菌に対する効果が確認されたことで、パナソニックは「クワトロ感染症」の流行にも対応できる可能性を持つことになりました。今後もパナソニックは安全で安心な空間を提供するために、この次亜塩素酸技術をさらに進化させ、様々な環境での利用を追求していきます。

感染症対策が重要なこの時期、パナソニックの新たな技術は、特に多くの人が出入りする場所での利用が期待されています。今後の研究にも目が離せません。

詳しい情報は、こちらのプレスリリースをご覧ください。

関連情報はパナソニック次亜塩素酸ラボで確認できます。